阪神・佐藤輝 さあ逆襲号砲!球団史上初の入団2年目4番2桁弾あと「1」甲子園で決める

2022年06月17日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 さあ逆襲号砲!球団史上初の入団2年目4番2桁弾あと「1」甲子園で決める
フリー打撃を行う阪神・佐藤輝(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 プロ野球は17日からリーグ戦が再開し、阪神は本拠地・甲子園にDeNAを迎え撃つ。4番・佐藤輝明内野手(23)は同戦で今季カード別最高の打率・407、4本塁打を記録しており、4月15日以来遠ざかる聖地での一発に意欲満々。球団史上初となる入団2年目での「4番2桁本塁打」にあと1本と迫っている怪物が、目下29勝35敗で、3位広島に2ゲーム差と迫る猛虎を、さらなる上昇気流へいざなう。
 開幕9連敗、同17戦目まで1勝…史上最悪のスタートからはい上がってきた猛虎が、さらなる浮上を期す。開幕から1カ月足らずで16まで膨れあがった借金も、今や6。気付けば3位・広島まで2ゲーム差に迫り、Aクラス入りを射程圏内にとらえた。反攻へのムードが高まる中、若き大砲・佐藤輝の口ぶりも決意に満ちあふれた。

 「上を狙っていく立場なので、どんどん攻めて、チーム(全体)でやっていきたい」

 今季最長の3試合、18打席の無安打を11日オリックス戦で止め、交流戦最終戦となった12日の同戦で6月初本塁打を放つなど、自身最多の1試合6打点と躍動。不振の底から完全に脱し、リーグ戦再開に臨む。迎え撃つ相手はいずれも今季カード別最高の打率・407、4本塁打とカモにするDeNA。「特にそこはどうなんですかね…でも悪いことではないので、しっかり打っていけるように」。好相性も追い風に、4月15日巨人戦で菅野から放って以来、約2カ月も遠ざかる聖地での一発に意欲を示した。

 「早く打ちたいな…という感じ。頑張って打って勝ちたいです」

 振り返れば、今季甲子園開幕の4月5日DeNA戦でも右翼スタンドへ今季1号弾を放ち、チームを10戦目での初勝利に導いた。仕切り直しのタイミングで迎える今回の対戦でも、再現への期待は高まるばかり。チーム事情で4月中旬から17試合で4番を離れたが、それでも今季同打順で9本塁打を積み重ねてきた。あと1本で球団史上初の快挙となる入団2年目での「4番2桁本塁打」。その一打も通過点に、さらなる量産態勢を見据える。

 交流戦では「凄く打つし、凡打も良い当たりの凡打」とパ・リーグ首位打者の日本ハム・松本剛の打棒に目を見張ったが、その松本剛が中心を担う打線相手に7日の前回登板でノーヒットノーランを成し遂げた今永が、17日の相手。「良い球を投げてくると思うので、より一発で仕留められることが重要なんじゃないかなと思います」。菅野、広島・森下、中日・大野雄ら各球団のエース級を打ち砕いてきたバットが熱を帯びる。自らの豪快弾で、逆襲再開を告げる号砲を打ち鳴らす。(阪井 日向)

 《若き4番2桁弾 田淵、掛布、大山ら》阪神で若くして4番で2桁本塁打を放った選手としては、59年藤本勝巳(24本=高卒4年目)、63年遠井吾郎(10本=高卒6年目)、72年田淵幸一(33本=大卒4年目)、81年掛布雅之(19本=高卒8年目)、03年浜中おさむ(11本=高卒7年目)、19年大山悠輔(12本=大卒3年目)がいる。

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