オリ・山岡 「イメージ通り」4年ぶり完封 由伸抜いた防御率トップ1・51

2022年06月25日 04:45

野球

オリ・山岡 「イメージ通り」4年ぶり完封 由伸抜いた防御率トップ1・51
<ロ・オ>完封勝利の山岡はウイニングボールを手に笑顔(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス5ー0ロッテ ( 2022年6月24日    ZOZOマリン )】 オリックス・山岡は一塁手・中川圭からのトスを大切そうに受け取り、一塁を踏んだ。108球目、角中をカットボールで一ゴロ。18年9月15日の日本ハム戦以来、4年ぶり3度目の完封を決めた。
 「久しぶりに最後まで投げ抜きました。(8回終了時に)中嶋監督から、“やったれ!”と言われた。うれしいですね、やっぱり」

 数日前に染めたばかりの金髪がなびく。試合開始時点で球場の風速表示は上空15メートル。細身の体がよろめくほどの強風が吹き荒れる敵地で、普段通りのスライダーを投げられることが凄みだ。

 「いつもより曲がりが違うのを、イメージ通りに曲げられた」

 カーブやチェンジアップも織り交ぜて4安打に封じた。中堅方向から吹く風がバックネット裏ではね返り、投手にとっては向かい風。公称1メートル72、68キロ。やせやすい体質で、夏場は体重50キロ台に落ち込むこともある細身の体で手玉に取り、「立っているだけで疲れる」とはにかんだ。

 防御率1・51とし、同僚の山本を抜いてリーグトップに浮上した。「明日(25日)投げる投手(山本)に、すぐ抜かれると思うんでね。追いついていけるように」と冗談交じりに金髪をかき上げた。ド派手な容貌は、自己最多13勝で山本と「ダブルエース」と呼ばせた19年当時とダブる。頼れる右腕が帰ってきた。(湯澤 涼)

 《27年ぶり2試合連続完封勝利》山岡(オ)が4年ぶり3度目の完封で5勝目。22日ソフトバンク戦の田嶋に続くチーム2試合連続の完封勝利は、95年8月25、26日近鉄戦に野田浩司と佐藤義則で達成して以来27年ぶり。今季は18日西武戦で山本もノーヒットノーラン。オリックスで月間3人の完封投手が出るのは、前記95年8月に、29日ダイエー戦の小林宏を加えた3人で達成して以来、こちらも27年ぶり。

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