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筑陽学園・木口、アクシデントに耐え7回110球零封 脱水症状で足がつるも「8割の力で投げた」

2022年07月13日 06:00

野球

筑陽学園・木口、アクシデントに耐え7回110球零封 脱水症状で足がつるも「8割の力で投げた」
<沖学園・筑陽学園>痛みに耐え、右足をマッサージする筑陽学園・木口 Photo By スポニチ
 【第104回全国高校野球選手権福岡大会・3回戦   筑陽学園8-0沖学園 ( 2022年7月12日    春日 )】 福岡大会3回戦では筑陽学園の右腕エース、木口永翔(えいと)投手(3年)が3回に足がつるアクシデントに見舞われながら7回を投げ抜き、8―0のコールドで沖学園に零封勝ちした。
 この日、球場周辺の熱中症情報は「厳重警戒」。その蒸し暑さの中で異変が起きた。

 1、2回を無難に抑えた筑陽学園の右腕、木口が3回のマウンドで「右足がつった」と屈伸、マッサージを始めた。5回の攻撃では一塁に走る途中に激痛で転倒。ベンチに下がり右足のマッサージを受ける間、試合は11分間中断された。

 「脱水症状だったので投手交代を考えた。でも流れが変わることもあるし本人が“投げます”と言うので」と江口祐司監督(59)。中断後も続投したエースは襲ってくる痛みに耐えて力投。「右だけじゃなく両足がつってきて、全力では痛みが強いので8割の力で投げた」。春先に覚えたスプリットを効果的に使い5安打7三振。110球で抑えきった。

 18日の4回戦は中6日。「食事とか水分の取り方をしっかり考えて臨みたい」と木口は二の舞を避ける構え。江口監督も「初戦後に私も熱中症にかかったし、今年の暑さは別格。次戦までに選手の体力を万全に戻したい」と暑さ対策に頭を悩ませる。定年退職を控え、筑陽学園で最後の夏となる指揮官は、猛暑とも勝負する。(中島 泉)

 ◇木口 永翔(きぐち・えいと)2004年(平16)4月21日生まれ、福岡県出身の18歳。福岡市平尾小4年で野球を始め、平尾中軟式野球部を経て、筑陽学園では1年秋からベンチ入り。昨秋から背番号1。1メートル85、81キロ。右投げ右打ち。

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