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藤本ソフト初の5連敗 リチャード反撃1号も水差す投手陣 2番手・笠谷いきなり死球、四球で押し出し

2022年07月13日 04:45

野球

藤本ソフト初の5連敗 リチャード反撃1号も水差す投手陣 2番手・笠谷いきなり死球、四球で押し出し
<ソ・オ>5連敗しベンチでガックリの藤本監督(左から3人目)ら(撮影・岡田 丈靖)        Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク2-4オリックス ( 2022年7月12日    ペイペイD )】 首位のソフトバンクは12日、オリックスに敗れ今季ワーストの5連敗となった。今季発足の藤本政権では初の屈辱だ。3点を追う6回にリチャード内野手(23)の今季1号ソロが飛び出したが、7回に投手陣が押し出し四球で追加点を許し反撃ムードに水を差した。幸い2位の西武も敗れたためゲーム差は1のまま。13日に先発するエース千賀滉大投手(29)に連敗ストップを託す。
 追い上げは最後まで中途半端だった。2点ビハインドの9回1死一、二塁。一発が出れば逆転サヨナラ。夢が膨らんだが、リチャードは3球三振。続く高田も一ゴロに倒れ、今季ワーストの5連敗。藤本監督は「今いる中で状態の良い選手を使っているけど、それで打てなかったら、また考えないとしょうがない」と頭を悩ませた。

 打線はオリックス先発ワゲスパックに5回まで1安打。それでも0―3の6回、先頭のリチャードが今季28打席目で待望の1号ソロを左越えに運んだ。「ビハインドの場面で流れを変えたいと打席に向かった。少し詰まったが、思い切って自分のスイングができた」とうなずいた。チームとしても9日の日本ハム戦の初回以来、23イニングぶりの得点だ。しかし、直後の7回。投手陣が追い上げムードに水を差した。

 先発大関が先頭の紅林に三塁打を浴び、1死後に四球。6回1/3を今季ワースト9安打で降板した。2番手・笠谷は宗に死球を与え、1死満塁から4球連続ボールで押し出し。自滅で痛恨の4点目を失った左腕に、指揮官は「いきなり死球、四球はね…。あれではピンチになったらしんどい」と苦言を呈した。

 再び3点を追う7回は渡辺の適時打で2点差に迫り、なお1死一、二塁。ここでもリチャードの2打席連発に期待がかかったが、バットを折られ一飛。「何でもかんでも決めて振りにいっているようにしか見えない。もっと、もっと勉強しないといけない」と藤本監督は厳しい言葉を並べた。2死後、新型コロナ感染による離脱から「見切り発車」で緊急昇格させたデスパイネは代打で登場も遊ゴロ。重苦しい雰囲気を振り払えなかった。

 チームは新型コロナウイルスの影響でグラシアルら主力を欠き、8日に又吉が右足甲を骨折。10日には三森が左手親指骨折、中村晃が腰痛で離脱。5連敗中の平均得点はわずか1・6点。苦しい状況は続くが、13日は千賀が右肘周辺筋肉の軽度の張りから復帰登板する。泥沼からの脱出へ、エースを信じるしかない。(福井 亮太)

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