矢野阪神で最短KOのウィルカーソン 5月とは別人…来季契約にも影響か、16戦ぶり先発黒星で抹消に

2022年08月05日 05:15

野球

矢野阪神で最短KOのウィルカーソン 5月とは別人…来季契約にも影響か、16戦ぶり先発黒星で抹消に
<巨・神>2回無死、4点を奪われて降板となるウィルカーソン(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0-7巨人 ( 2022年8月4日    東京D )】 まさに、大誤算だった。初回は3人で抑えた先発の阪神・ウィルカーソンが、2回に火だるま状態となった。先頭の岡本から5安打1四球で1死も取れず、1回0/3を5失点でノックアウト。試合後には矢野監督が、登録を抹消することを明言した。
 「切れもコントロールも、変化球の精度も良くない。春先が凄く良かったから、そこからすると、だいぶ良くないなと。抹消するよ。今の状態では、ちょっとしんどい」

 その2回。岡本和の左前打とポランコの四球で無死一、二塁とされ、中田の右中間二塁打でチームとして8戦ぶりの先制を許した。大城、中山にも適時打で続かれると、揚げ句の果てには投手の山崎伊にまで右前適時打を浴びた。ここで早々と助っ人右腕を諦めた指揮官は、石井との交代を決断。先発投手が1回0/3で降板したのは、メッセンジャーの引退登板だった19年9月29日ヤクルト戦(1/3回)を除くと、矢野阪神では最短となった。

 5月には4試合で3勝1敗、防御率1・04の好成績を残し、月間MVPにも選ばれた。ただ、指揮官が春先とは別人と指摘したように、6月以降は7試合で1勝3敗と不安定な登板が続く。リーグ最強を誇る先発投手陣は前夜3日まで15試合連続負けなし(12勝)を続けていたが、16試合ぶりの黒星。前回、先発投手が敗れたのも、7月12日巨人戦でのウィルカーソンだった。

 登板前には「前回、巨人戦でやられているので、しっかり巨人を抑えられるように取り組んでいく」とリベンジを期していたが、返り討ちにあった。2軍再調整となり、このままで終わるわけにはいかない。外国人選手にとっては、今後の登板は来季以降の契約にも関わってくる。序盤戦で敵軍を牛耳っていた制球力と投球術を取り戻し、本来の姿で戻ってきたい。(山添 晴治)

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