エンゼルス・大谷 日米通じて初の3連敗…6度目挑戦「2桁勝利&2桁本塁打」またもお預け

2022年08月05日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 日米通じて初の3連敗…6度目挑戦「2桁勝利&2桁本塁打」またもお預け
<エンゼルス・アスレチックス>3点を失い6回途中で降板する大谷(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス1ー3アスレチックス ( 2022年8月3日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が3日(日本時間4日)、アスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で出場し、5回2/3を7安打3失点(自責点2)で今季7敗目を喫した。自身3連敗は日米通じて初めて。今季最多61球を投じたスライダーがもろ刃の剣となったか、降板後の7回の打席前には右前腕部がつって代打を送られた。昨季を含め王手をかけてから“通算6度目”の挑戦となった「2桁勝利&2桁本塁打」はまたもお預けとなった。
 ネクストバッターズサークルに大谷の姿がなかった。2点を追う7回2死。代打のアナウンスに本拠地のスタンドはざわついた。

 アクシデントが襲った。打席に備え室内でスイングをしようとした際に、右前腕がつったという。「足がつりそうな感じと一緒。行けそうではあったが大事を取った」。代打を送られたのは5月26日のブルージェイズ戦以来、今季3度目。4日(日本時間5日)のアスレチックス戦は「出ると思う」と軽症を強調したが、フル回転の疲労が心配され、翌日の状態が注目される。

 予兆はあった。前回登板では、スライダーを今季最多となる全投球の51%を占める50球と多投。この日はさらに上回る全99球中、61・6%の61球に上った。味方が同点に追いついた直後の6回、先頭ラウレアーノにそのスライダーを左前打され続くマーフィーにもスライダーを狙い打たれて決勝2ランを浴びた。今季は横の変化量を求め、スライダーは右肘を下げて投げることもある。右前腕に負担がかかった可能性は否定できなかった。

 6回途中7安打3失点(自責点2)で日米通じて自身初3連敗となる今季7敗目。ノーラン・ライアンに並ぶ球団記録が懸かっていた連続試合2桁奪三振も「6」で止まった。9勝&22本塁打で1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」へ、同じくあと1勝から3試合勝ち星を逃してシーズンを終えた昨季と合わせて「6度目の挑戦」にも失敗した。ここ3登板の間は、投球中の援護点は計19イニングでわずか1得点。援護が期待できない中、大谷は3回1死二、三塁で三直に倒れた打席に言及し「あそこで打てなかったのが敗因。3点取られたら、なかなか勝つチャンスは今のところない」と責任を背負った。

 チームは今季ワーストタイ借金16で地区4位に沈み、既にポストシーズン進出は絶望的。「モチベーションは、もちろん難しい」と胸中を吐露した。一方で「個人的にやらなければいけないことはたくさんある。まだまだ続く野球人生。集中してどんな状況でもやれることをやりたい」とも言った。残り2カ月。「あまり先のことを考えずゼロで並べていくことが一番大事」。今季飛躍を遂げた「投手・大谷」の進化はもっと先にある。(柳原 直之)

 ▼エンゼルスのフィル・ネビン監督代行 大谷は右前腕が軽くつったが心配はない。明日(4日=日本時間5日)はDHで出場予定。大丈夫だ。

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