森繁和氏 エンゼルス・大谷のスライダー割合60%超はあまりにも多い

2022年08月05日 02:30

野球

森繁和氏 エンゼルス・大谷のスライダー割合60%超はあまりにも多い
<エンゼルス・アスレチックス>力投する大谷(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス1ー3アスレチックス ( 2022年8月3日    アナハイム )】 【森繁和 視点】エンゼルス・大谷はやはりスライダーが多過ぎる。肘を下げ気味にして、あれだけ大きく横滑りする。手首などを強くひねって投げるわけで、前腕や上腕に負担がかかり、影響が出るのは当然。私自身もそうだし、投手なら変化球を投げ過ぎた時に大なり小なり張りは感じるものだ。
 なぜこれほどスライダーが多いのか。相手が打てない球種だからだ。味方の援護が少なく、絶対に得点を与えたくない。加えて球数も少なくして1イニングでも長く投げたい。そこで選択しているのだろうが、60%超はあまりに多い。逆に狙われる危険性も出てくる。投球の基本はあくまで直球。大谷本人も十分に分かっているだろう。

 登板日以外の試合でも打席に入っている。左打者のため打撃をリードするのは右腕だ。投げて、打って。大事な右腕を休める暇がない。プレーオフが絶望的なチーム状況を考慮して、登板日の前後は休むなどの形にできないか。残り2カ月。2桁勝利は間違いなくできるし、無理はせずに休息も必要だと思う。(スポニチ本紙評論家)

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