【大谷翔平の水原一平通訳が語る】チームメートの支え合っての偉業 絆深めたプライベートジェット

2022年08月11日 02:30

野球

【大谷翔平の水原一平通訳が語る】チームメートの支え合っての偉業 絆深めたプライベートジェット
試合後の囲み取材に臨む水原通訳(左)と大谷(撮影・柳原直之) Photo By スポニチ
 【「I REPORT」特別編 】 エンゼルス・大谷の活躍を支えるのが、18年の入団時から通訳を務める水原一平氏(37)だ。歴史的快挙の舞台裏を、連載5年目の大好評コラム「水原一平通訳 I REPORT」特別編としてお届けする。
 翔平がついに「2桁勝利&2桁本塁打」達成しました。ここまで翔平本人の頑張りはもちろん、チームメートの支えもかなり大きかったと思います。

 思い出すのは、翔平が今季7勝目を挙げた6月29日のホワイトソックス戦後の出来事です。チームは試合後に飛行機で移動する予定でしたが、急きょパイロットの不都合が発生し、30日に移動して、夕方過ぎにヒューストンに入ることになってしまいました。
 30日は試合のない休養日。本来は1日寝て過ごすことが可能でしたが、移動日となってしまうのです。それだと休んだ気がしませんよね。

 すると、その状況を見かねたトラウト選手が、自身のプライベートジェットで移動することを決め、翔平を誘ってくれたのです。ありがたく乗せてもらい、30日の朝方にヒューストンに着いたのですが、登板後にそのまま移動したことで、ゆっくり休むことができました。シーズン全体を通しても、かなり大きかったと思います。翔平は「体のことを考えてくれて優しいね」と感謝していました。

 翔平の他にも、キヨシさん(スズキ)、スタッシ、テペラ、ループ、サンディ(サンドバル)など7、8人は乗っていました。飛行中は席の間の通路を使って、ゴルフのパッティング大会のようなことをして、かなり盛り上がりましたね。凄く楽しくて、みんなと絆を深めることもできたフライトでした。

 メジャー5年目のシーズンもあと2カ月を切っています。ケガなくシーズンを終えるのが一番ですが、今季は欲を言えば投手として規定投球回を達成できれば最高です。打者として、投手として「規定」に達することは、めちゃくちゃ凄いことだと思います。そのために、僕も精いっぱいサポートできるよう頑張ります。 (エンゼルス通訳)

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