エンゼルス・大谷「やりがいある試合」 50号のジャッジをムカつかせた!2戦連発V29号

2022年08月31日 02:30

野球

エンゼルス・大谷「やりがいある試合」 50号のジャッジをムカつかせた!2戦連発V29号
<エンゼルス・ヤンキース>5回、29号を放った大谷(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   エンゼルス4ー3ヤンキース ( 2022年8月29日    アナハイム )】 MVPレースも、試合も主役は譲らん!エンゼルスの大谷翔平投手(28)が29日(日本時間30日)、本拠でのヤンキース戦に「3番・DH」で出場。同点の5回に、2試合連発となる決勝の29号2ランを放ち、4連勝に貢献した。ア・リーグMVPを争う、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)との直接対決第1R。ジャッジも50号を放ったが、勝利に導く一発で大谷の存在感が上回った。
 沈んでいくスプリットに、両膝をグッと曲げてこらえる。外角低め、最後は右手一本。それでも大谷は、確信してゆっくりと歩き出した。右中間へ決勝の29号2ラン。同点の5回に放った一発は、中堅から打球を追ったジャッジのすぐ前で、スタンドに飛び込んだ。

 「待っていたわけではないが、(スプリットは)そこまでたくさん見ていたので、いい反応ができた」

 2―2の5回2死一塁。右腕モンタスが4球連続で投じたスプリットを最後に捉えた。モンタスからは通算4本目の一発で、日本選手初の2度目の30号に王手。ベンチでは前日に続く、空のコップで水をかけられるような“エアスプラッシュ”でおどけた顔を浮かべ、決勝弾を喜んだ。

 名門ヤ軍相手、しかもア・リーグMVPを争うジャッジとの直接対決。エンゼルスタジアムには今季5番目に多い4万4537人の大観衆が詰めかけた。大リーグ専門局「MLBネットワーク」も全米中継。MVP争いでリードしていると言われるジャッジも8回、1点差に迫る節目の中越え50号ソロを放った。昨年6月29日のヤンキースタジアム以来2度目の両者の一発の共演。だが大谷は主役の座を譲らず、ヒーローインタビューで「見る分には楽しいですし、お客さんもたくさん入ってくれて、選手としてはやりがいのある試合」と胸を張った。

 ジャッジの自身2度目の50号は、ヤ軍ではベーブ・ルース、ミッキー・マントル以来3人目の50本塁打複数回達成だった。だが、試合後は「良かったけど、向こうは勝ち越し2ランだから…。少しムカついた。勝てたかもしれない試合だったから」と大谷の決勝弾に心底、悔しそう。ヤ軍の地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「ジャッジの歴史的な夜が大谷に台無しにされる」と大見出しで報道するなど、より強烈なインパクトを残したのは大谷だった。

 大谷もMVPを大いに意識する。「1シーズン、プレーしてきたのがそういう(MVP)形になるのはプレーヤーとして大事なこと。まずはこのペースで(試合に)出続けることが一番かなと思っています」。残り33試合「二本の刀」で最善を尽くす。(笹田 幸嗣通信員)

 ▼ヤンキースのアーロン・ブーン監督 大谷が大きなホームランを打ち、我々を傷つけた。確かに彼の才能と、野球に対しての彼の存在はリスペクトしている。彼と彼のやっていることは称賛するが、特に戦っている時には、敵に感謝することに夢中になってばかりはいられない。

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