ソフトB・今宮 神様にお願い「ラッキーボーイに指名してくれたら」CS男が頂点へ導く

2022年10月07日 05:00

野球

ソフトB・今宮 神様にお願い「ラッキーボーイに指名してくれたら」CS男が頂点へ導く
笑顔で練習するソフトバンク・今宮(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 再び勝ち運を呼び込む。ソフトバンクは6日、あす8日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの西武戦に向けて全体練習。今宮健太内野手(31)は神様に「ラッキーボーイ」指名をお願いした。19年のCSでは7戦4発などでMVPを獲得。特にファイナルステージの西武戦ではCS史上初の1試合3発も決め、突破の立役者となった。レギュラーシーズンで自己最高の打率・296を叩き出した選手会長が、静かに闘志を燃やす。
 31歳の選手会長が、クライマックスシリーズ(CS)でのラッキーボーイに立候補した。この日のシート打撃で今宮は4投手と対戦。四球、一ゴロ、投ゴロ、三振だった。8日から始まるCSファーストSに勝負運を取っておいた。

 「終わったこと、過去は振り返りたくない。悔しい気持ちをぶつけたい。出塁とか、いろんな仕事はあるけど、ラッキーボーイに神様がね、指名してくれたらいいなと思います」

 19年CSでは圧倒的な存在感でMVPに選ばれている。3位・楽天とのファーストS第1戦で一時同点のソロアーチ。第2、3戦は無安打もチームは2連勝し西武とのファイナルSに進出した。

 最終第4戦では1試合3本塁打の離れ業。CSの全7試合に出場し打率・379、4本塁打8打点の大活躍。「まったく狙って打ってないです。狙って打てたら50、60本はいけます(笑い)。狙ってラッキーボーイはない。ひょこっと、ラッキーボーイは出てくる。その誰かになればチームは乗る。そこになりたい」。自然体で19年CSの再現を狙う。

 レギュラーシーズンは規定打席をクリアして打率・296とし、リーグ4位。強振を封印し結果を残した今宮に、藤本監督はポストシーズンでも期待する。「よくやりましたよ、選手会長がね。柳田とチームを引っ張ってくれた。相手にとって、いやらしさが出てきたと凄く感じる。今の打撃であれば、長いこと野球ができると思う」。初采配の今季をまだ終わらせたくはない。

 ラッキーボーイ候補に加えて、柳田主将の不安要素も消えた。9月30日の楽天戦での右翼守備でフェンスに首を強打。むち打ち症状のまま出場を続けてきたが、指揮官は「もう治っています。彼は天才ですから」とOKサインを出した。ラッキーボーイは今宮選手会長か。18年CSでMVPになった柳田主将か。はたまた新顔か。勝ち上がるたびに、分かる。 (井上 満夫)

 【19年CSの今宮】全7試合にフル出場。ファーストSの楽天戦の初戦では2番を打ち、0―1の初回に則本から右越えにソロ本塁打。2戦目、3戦目は無安打だったが、ファイナルSの西武戦で大爆発。第1戦、第2戦は2安打。第3戦でも1安打。4連勝でCS突破を決めた第4戦では5打数5安打3本塁打、6打点の離れ業を演じた。CSでの1試合3発、1試合5安打は史上初だった。7戦で計29打数11安打、打率.379、8打点、4本塁打。ファイナルSの西武戦に限れば19打数10安打で打率.526、3本塁打7打点。CSのMVPを獲得した。

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