阪神・井上 打撃向上へ「岡田の考え」吸収誓う 「全て聞いても良いくらい」技術だけでなく野球観も学ぶ

2022年11月02日 05:15

野球

阪神・井上 打撃向上へ「岡田の考え」吸収誓う 「全て聞いても良いくらい」技術だけでなく野球観も学ぶ
阪神・井上
 期待の右の大砲である阪神・井上が、秋季キャンプで「岡田の考え」の吸収を誓った。評論家時代の新監督の解説を聞き、その知識、戦術眼に感銘を受けていた。初対面を果たすこの3週間で打撃向上のヒントをつかむ考えだ。
 「いろんな野球観や考えを持っている方だと思う。技術だけじゃなく、考えとかも大事になってくると思うので、そういったところで、しっかりと話を聞いて練習でやっていけたらと思う」

 履正社高の4番として19年夏に全国優勝を果たし、ドラフト2位で入団してからはや3年。ここまで1軍通算8試合で、16打数1安打ときっかけをつかめていない。今季唯一の先発出場だった8月14日の中日戦では4打数無安打。2三振に倒れ、矢野前監督から「1軍で何球も打てる球は来ない。1球で仕留めるようなことをやらないと」と叱咤(しった)された。

 ファームでは今季11本塁打を放ち、右の大砲の面目をかろうじて保ったものの、1軍では借りてきた猫のようにおとなしくなる。一皮むけるために、配球の読みや理詰めの考えで右の強打者として名をはせた新指揮官は、最高のお手本になる。21歳と64歳。43歳の年の差を遠慮せず、直撃も辞さない構えだ。

 「打撃は本当に全て聞いても良いくらいだと思っている。聞ける時はたくさんあると思うので、積極的にいきたいと思っている」

 体もいじめ抜く。4年目の来季の飛躍をかけ、「若いので誰よりも一番バットを振ることはフェニックスから意識している」と振り込みに意欲。フェニックス・リーグでは、17試合で2本塁打を放ちながら、打率・167にとどまった。誰もが認めるパワーを生かし切ることができれば、岡田監督が求める「強打の右の外野手」にぴったりと当てはまる。(倉世古 洋平)

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