仕掛人は慶大野球部出身 日本初のウインターリーグへの熱い思い

2022年11月18日 08:00

野球

仕掛人は慶大野球部出身 日本初のウインターリーグへの熱い思い
日本初のウインターリーグ「ジャパンウインターリーグ」のロゴ Photo By 提供写真
 今月24日から沖縄県内各地でNPB球団や独立リーグ球団の退団者、社会人野球選手らが参加する、日本初のウインターリーグ「ジャパンウインターリーグ」が始まる。
 各カテゴリーに所属する選手が4チームに分かれ、宜野湾市などで12月25日までの約1カ月間にわたって自身の能力をアピールする、新しいトライアウトだ。メジャー6球団、NPB4球団などプロ球団のスカウトが視察に訪れることも決定。仕掛け人の株式会社ジャパンリーグの鷲崎一誠代表取締役(31)は「NPB、海外からもスカウトを呼んで、1日だけじゃなく長く選手を見てもらう大きなスカウティングリーグをつくりたかった。トライアウトを継続して冬の時期に野球を盛り上げたい」と熱い思いを語る。

 鷲崎氏は佐賀西―慶大で野球部に所属。しかし、慶大では1学年下に横尾俊建(現楽天)が同ポジションにいたこともあり、4年間でリーグ戦出場の夢はかなわなかった。大学卒業後も野球への思いを捨てきれず、米カリフォルニア州で行われた約1カ月間のウインターリーグに参加。逆方向に本塁打を放つなど、結果を残せたことから「野球をやりきって(大学での不完全燃焼の)気持ちが成仏できた。ここからプロ野球選手が誕生したらうれしい。横尾のおかげでこのリーグができました」と笑い交じりに「ジャパンウインターリーグ」設立のきっかけを説明した。大学卒業後は株式会社ファーストリテイリングに入社したが、昨年2月に退社。今年3月に自身と同じように夢を追い続ける野球人のために会社を設立した。

 ドミニカ共和国、ベネズエラなどの中南米で行われるウインターリーグは世界的にも知られた存在。気候が温暖な台湾でも毎冬開催されている。これらのリーグに次ぐウインターリーグとなるべく、今後発展させられるか。鷲崎氏の手腕に注目したい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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