元日本ハム、巨人のコンディショニング担当が野球特化型ジムを設立「この場所で見ること全てが当たり前に」

2022年11月25日 15:52

野球

元日本ハム、巨人のコンディショニング担当が野球特化型ジムを設立「この場所で見ること全てが当たり前に」
「PROGRESS Sports Performance Lab.」のオープニングレセプションを開催した白水直樹氏(撮影・柳原 直之) Photo By スポニチ
 10月下旬。東京ドームから車で約5分の一等地にトレーニングジムがオープンした。「PROGRESS SPorts Performance Lab.」。トレーニングデータや映像データによる分析、動作ドリル、ティー打撃やスローイングの実践練習ができる野球特化型ジムだ。
 ジムの代表を務めるのは、日本ハム、巨人で選手のトレーニングやリハビリを担当し、大リーグでもレッドソックスの岡島秀樹、ジャイアンツ、レンジャーズの田中賢介のパーソナルトレーナーを務めた経験がある白水直樹氏。「このジムの一番の売りはトレーニング、スクワットやランジなどの動作ドリル、実際に打つ、投げるを“流れ”の中でできること。数値を見て、力を入れなくても球速が上がっているなど客観的に知ることができる」と話す。

 約80平米の広さのジムはスクワットマシン1台を備え、ネットに向かってスローイングやティー打撃が可能。映像によるデータ分析で客観的に練習に取り組むことができ、シャワールームも完備している。「プロの選手と小中学生の世代の数値どれくらいかけ離れているか、実際に比較することができる」と白水氏。今後、プロ野球選手がオフの自主トレで使用予定だが、アマチュア選手や小中学生の育成も大きな目的の一つだ。

 21年秋には米ワシントン州シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン」を訪問し、最新機器による動作解析を駆使したトレーニングを学んだ。日本ハム時代にコンディショニング担当としてサポートしたエンゼルス・大谷がウオームアップで使用するプライオボール(重さの違う6種類のボール)とポケットサイズのスピードガン「ポケットレーダー」、打撃に関する13項目の数値測定が可能な「ブラストモーション」もこのジムで利用することができる。

 ジムでは育成年代、野球以外の競技にも必要な走り方や体幹、肩甲骨の使い方など身体の使い方、重心移動の指導。もちろんトレーニングによるパフォーマンスアップだけでなく、障害予防エクササイズによるケガをしにくい体づくりのサポートも大事な要素として捉え、ゴルフ、バスケットボール、サッカーなどのアスリートも練習に訪れている。

 白水氏は「この場所で見ることが全てが当たり前になってほしい。プロ野球選手を目指すのであれば、その近くでいろいろと肌で感じて、トレーニングをしてほしい。そんな場所にしていきたい」と力強く語った。(柳原 直之)

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