勝利が全てのメッツのコーエンオーナー 137億円を越す赤字予測も「世界が終わるわけではない」

2022年12月18日 10:45

野球

勝利が全てのメッツのコーエンオーナー 137億円を越す赤字予測も「世界が終わるわけではない」
メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏(AP) Photo By AP
 ニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者がメッツのスティーブ・コーエンオーナーに約30分の電話インタビューを行い、17日(日本時間18日)にその内容を報じた。
 コーエンオーナーはカルロス・コレア遊撃手の獲得に動いていた。しかしコレアはジャイアンツを選択。それから3日が経ったが、まだ落胆していたという。「ウチも頑張ったんだが、参戦が遅かった」。スコット・ボラス代理人に直接電話をかけたが、返事は「既に契約をまとめている段階」だった。「素晴らしいリーダーだし、三塁もできる、守備も良い」とし、遊撃を守るフランシスコ・リンドア内野手の隣、三塁でプレーさせる構想だったが、手遅れだった。もし獲得できていれば、既に4億ドル(約548億円)を超える、贅沢税のペナルティも含めた来季の年俸支払い総額は5億ドル(約685億円)に近付く。

 だがコーエンオーナーは気にしない。「私はメッツファンに(勝利を)約束した。約束を果たすためにお金を使わないといけないなら、そうするだけだ」。MLBのほとんどのオーナーは球団経営をビジネスと見なし、儲けを出そうとしている。しかしコーエンはそうではない。ある関係者は「メッツの収支はマイナスで1億ドル(137億円)を超える赤字になるだろう」と見積もるが、純資産約170億ドル(約2兆3千億円)から、一部を回すだけだ。

 「大丈夫。世界が終わるわけではない」

 ヘッジファンドの世界で財を成してきただけに「長い間大きな数字を動かす仕事をしてきた。だからこういった数字におびえることもない」と言い切る。すべてはワールドシリーズに勝つためだ。「今のチームは良いけど、去年よりすごく良くなったわけではない。良いチームを手に入れたければお金はかかる」。メッツの補強は続く。新たに19年にマリナーズで22本塁打を打ったオマー・ナルバエス捕手と年俸800万ドルで合意している。

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