ボラス代理人「三塁手にオリーブを3つ出せるか?」 コレア3億ドル再契約の内幕

2022年12月22日 11:11

野球

ボラス代理人「三塁手にオリーブを3つ出せるか?」 コレア3億ドル再契約の内幕
スコット・ボラス氏(AP) Photo By AP
 ニューヨークタイムズ紙が、健康上の懸念を理由に、ジャイアンツでの入団会見を延期されたカルロス・コレア(28)が数時間後、その日のうちにメッツと12年総額3億1500万ドル(約417億円)で合意した内幕をレポートしている。
 20日(日本時間21日)の朝、コレアはサンフランシスコのホテルにいて、ジャイアンツのオラクル・パークでの入団会見に備えていた。13年総額3億5千万ドルの超大型契約で、盛大な会見が予定されていた。ところが会見の3時間前、ジャイアンツ側が健康上の懸念を持ち出してきて、契約のやり直しを求めてきた。しかしスコット・ボラス代理人はおとなしく応じたりはしなかった。他に大きな選択肢があったからだ。

 メッツのスティーブ・コーエンオーナーはコレアの争奪戦に出遅れ、獲得できなかったことをすごく悔やんでいると公にしていた。すぐにハワイにいたコーエンオーナーに連絡。数時間の間に何度もやりとりした。時差は2時間。レストランで夕食を取り、マティーニを飲んでいたコーエンに「三塁手にオリーブを3つ出せるか」と質問。オリーブの価値は一つ1億ドルを超えていたが、コーエンオーナーはそれに合意している。健康上の懸念が見つかったのにもかかわらず、破棄されたジャイアンツとの契約と比較すると年数は1年減っただけ、年俸も2692万ドルから2625万ドルと67万ドル下がっただけだった。

 ボラス代理人は「(健康上の懸念は)あくまで彼ら(ジャイアンツ)の意見だ。私はチームの考え方に疑問を差し挟んだりはしない。言うことに対応するだけ。我々は我々の手順通りに事を進めるし、彼らにも彼らのやり方がある」と説明している。

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