黒田氏 広島キャンプに電撃合流 新井監督ビックリ知らなかったの「俺だけ」

2023年02月05日 05:00

野球

黒田氏 広島キャンプに電撃合流 新井監督ビックリ知らなかったの「俺だけ」
広島ナインからあいさつを受ける黒田球団アドバイザー(右)と新井監督 (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 今季から広島の球団アドバイザーを務める黒田博樹氏(47)が4日、宮崎・日南市で実施する1軍の春季キャンプに電撃合流した。5日から本格的に始動。17日まで滞在し、1、2軍の投手を中心にサポートにあたる。来訪を知らされていなかった新井貴浩監督(46)はビックリ仰天。黒田氏から悲鳴が上がるぐらいの質問攻めを、投手陣に求めた。
 正午過ぎの日南・天福球場。紺色のスーツに身を包んだ黒田氏がグラウンドに現れると、スタンドは騒然となった。新井監督とケージ裏で会話を交わしながら、野手のフリー打撃を見学。合間には大瀬良、森下、菊池、秋山ら選手があいさつに訪れ、笑顔で応じた。

 「懐かしいまではいかないけど、久しぶりなので新鮮な感じ。一緒に戦った選手や後輩たちと、グラウンドレベルでまた一緒にできるのは感慨深いです」

 25年ぶりのリーグ制覇に貢献し、現役引退した16年以来7年ぶりの日南。新井監督が以前「黒田さんは関西人らしく、ジョークで人を喜ばせたり、笑わせるのが大好き」と表した通り、指揮官には知らせないサプライズ合流だった。黒田氏はしてやったりだ。

 「数日前から“いつ来るか?”という催促のメールを結構いただき、“行けたら行く”と返事だけして、今日は黙って来ました」

 新井監督は驚きを隠さなかった。報道陣への開口一番は「(合流は7日の)第2クールからと聞いていた。ビックリした。ほんと、ビックリした。(知らなかったのは)俺だけよ」。一方ではもろ手を挙げてレジェンドの来場を歓迎し、併せて投手陣に指令を下した。

 「毎回言っているけど、黒田さんは技術やマインド、すべてが生きたお手本。“疲れたから明日にしてくれ”と言うぐらい、質問して吸収してほしい」

 5日から本格的に始動。1軍が2次キャンプ地の沖縄へ移動後(15日)も現地に滞在し、あす6日に日南入りする2軍を含めて17日まで指導やサポートにあたる予定だ。

 「どうやったら打者を抑えていけるか。考え方やマインド、テクニックを少しでも伝えられたら、良い方向にいく投手がいるのでは…と。いろんな意見を聞き、僕自身もしっかり学びながら、少しでも手助けができれば」

 合流した4日は、選手が練習を終えてグラウンドを後にしても、始動に備えて新井監督や藤井ヘッドコーチ、横山、菊地原両投手コーチ、石原バッテリーコーチと居残りミーティングを重ねた。現役当時さながらの入念な下準備。投手陣がどうバージョンアップされるか、楽しみだ。

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