とにかく前向きな性格 巨人ドラ2・萩尾の未来は明るい

2023年03月08日 08:00

野球

とにかく前向きな性格 巨人ドラ2・萩尾の未来は明るい
巨人・萩尾 Photo By スポニチ
 とにかく前向き。巨人ドラフト2位・萩尾(慶大)の印象だ。新人野手では同4位の門脇(創価大)とともにキャンプ1軍スタート。高い期待と注目を受ける中、いつ話を聞いても変わらなかった。 「焦りはないです。結果を求めていないわけではないですけど、自分のできることをしっかりやるだけなので」
 初の対外試合となった2月22日のキューバ戦を前にした言葉。強がりには感じなかった。キャンプでは既に紅白戦3試合を消化し無安打。同期の門脇が攻守で強烈なアピールをしており、焦っていてもおかしくなかったが、冷静だった。むしろWBCに出場するキューバ代表との対戦に「シーズン中もいろんな外国人投手とやると思うので、良い経験になればなと思います。見たことない球が来ると思うのでそこも楽しんでいきたい」と目を輝かせていた。

 打席での姿勢は一貫していた。常に積極的にスイング。安打が出ないと結果を求めるあまり、球を選びがちになり積極性が失われていくものだが、この男にはそれがなかった。強引に打ちに行くこともなかった。1打席だったキューバ戦では四球。同23日のヤクルトとのオープン戦でも途中出場で3打席に立ち2四球を選んでいた。

 メンタルの強さも感じた。同25日の広島戦では見逃し三振。それでも「ボールだと思って見逃している」と引きずっていなかった。翌日のDeNA戦で待望の快音。紅白戦を含め実戦16打席目での初安打は3ボールからの4球目をフルスイングと、持ち味の積極性から生まれた。「思い切った打撃は自分の長所」。貫いていた。

 プレッシャーがかかる1軍キャンプでも変わらなかった姿勢。午前7時開始のアーリーワークから振り込むなど、かなりの練習量だったが弱音は吐かなかった。昨季、勝負強い打撃と闘志むき出しのプレーで1軍に定着した増田陸も「いつも前向きなのがいいですよね」と同い年のルーキーに刺激を受けていた。

 キャンプは最終クールを前にして2軍行きが命じられ完走ならず。それでも、5日の教育リーグでは盗塁を決めるなど積極性は失っていない。「開幕までまだ1カ月ある。しっかり1軍で出られる準備をしていきたい」と萩尾。下を向かない男には、明るい未来が待っているはずだ。(記者コラム・小野寺 大)

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