中村武志氏 DeNAバウアーは状態は上がってきたが、まだまだ変化球の精度は低い 大きい2年のブランク

2023年05月27日 18:55

野球

中村武志氏 DeNAバウアーは状態は上がってきたが、まだまだ変化球の精度は低い 大きい2年のブランク
<中・D>6回、細川(左)にこの日2本目のソロを打たれ、ガックリのバウアー(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 DeNAのバウアーは打ち込まれた過去2試合よりも状態が上がってきたし、直球の球威も上がってきた。投球時のクセもないように見えたが、まだまだ変化球の精度は低い。上半身だけで投げているから、全体的に球が高くなる。下半身の粘りがあれば、いわゆる「間」をつくることができ、打者はタイミングを合わせにくくなる。しかし、現状ではそれができていない。
 ファームで調整登板しても、やはり2年のブランクはすぐに埋まるものではない。加えて、WBCでも証明されたように日本の投手のレベルは高いし、そうした投手と対戦している打者の対応力も着実に上がっている。バウアーが最速で159キロの直球を投げても、対応できてしまう。細川が打った2本のアーチも、カットボールとスライダーが低めにいかず、甘く入った。それをフルスイングでスタンドに運ぶ細川も凄いが、打たれるべくして打たれている。

 それでも、どの球種も一級品だし、さすがサイ・ヤング賞を獲った投手だ。今年はどこまで上げてくるか分からないが、来年も日本にいれば相当な結果を残せる投手だということは間違いない。

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