花巻東・佐々木麟太郎 場外!場外!!場外!!!衝撃3発 清宮100号の地で133号

2023年06月04日 05:00

野球

花巻東・佐々木麟太郎 場外!場外!!場外!!!衝撃3発 清宮100号の地で133号
<東邦・花巻東>4回、右中間へソロ本塁打を放つ花巻東の佐々木麟(撮影・村井 樹) Photo By スポニチ
 【愛知県高校野球連盟招待試合   花巻東5―4東邦、花巻東6―25愛工大名電 ( 2023年6月3日    小牧市民 )】 驚異の場外3発だ。今秋のドラフト1位候補の花巻東(岩手)・佐々木麟太郎内野手(3年)が3日、愛知県小牧市で行われた同県高野連招待試合に出場。今春選抜16強の東邦、愛工大名電戦で2打席連発を含む3本の場外本塁打を放つなど、計5安打9打点をマークした。右中間へ2本、左中間へ1本と左右に打ち分けるスケールの大きさを披露。歴代トップとされる高校通算本塁打を133まで伸ばした。
 6年前の17年6月4日。小牧市民球場の右翼場外の道路に転がったのは、早実・清宮(現日本ハム)の高校通算100号の135メートルの場外弾だった。距離こそかなわなかったが、佐々木麟が同じ球場で、清宮のメモリアル弾を超える衝撃を残した。130メートル2本と120メートルの場外弾3発。しかも右へ2本、左へ1本と打ち分けた。

 「なんとか点数をもたらしたいと思っているので結果的に入って良かった」

 第1試合の東邦戦の4回2死、元中日の左腕・山北茂利氏の息子・一颯(3年)から右中間場外ソロ。6回1死一、二塁では、2番手・片山恭(2年)から3ランを右翼席場外に運んだ。いずれも初球を完璧に捉えた2打席連発。「初球からどんどん振りにいこうと思っていた中で、どれも自分のスイングをしての打球だった」と納得のスイングだった。

 本塁打にこそならなかったが、8回はプロ注目の相手エース・宮国凌空(3年)から、左翼フェンス直撃の勝ち越し二塁打。勢いは止まらず、第2試合の愛工大名電戦の4回は逆方向の左翼場外へ2ランを運んだ。初対戦の投手に対応しつつ、逆方向へも長打を打てる魅力を披露。視察した5球団8人のスカウトも驚かせ、中日の松永幸男スカウト部長は「初球からあれだけ振れるのは素晴らしいしタイミングの取り方がうまい。力感なくいいスイングができているので(逆方向へも)飛んでいる」と評価した。

 2試合で場外弾3発を含む5安打9打点。高校通算本塁打は133本まで伸ばした。「常にベストのスイングを意識しているので結果が出て良かった。3年間取り組んできた成果がちょっとずつ出ているかな」と笑った。佐々木洋監督が「筋の断裂」と明かした背中の故障後、復帰した岩手県大会準決勝から4試合で打率・563、4本塁打、15打点。「まだ満足はしていない。最後の夏へ向け、あすの試合も大切に戦いたい」。ドラフトの目玉となるスラッガーは、自身2度目の甲子園を目指す最後の夏へ、さらに進化を続ける。(村井 樹)

 ▽小牧市民球場 愛知県小牧市の小牧市総合運動場にある野球場で正式名称は「小牧市総合運動場野球場」で「小牧市民球場」は通称。88年開場で、外野は人工芝、両翼92メートル、中堅120メートル、収容人数1万2000人。07年から中日がオープン戦を開催しているが、公式戦は未開催。

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