日本ハム・万波 “交流戦後の壁”を越え、本塁打王へ「存分に意識したい」

2023年06月22日 09:57

野球

日本ハム・万波 “交流戦後の壁”を越え、本塁打王へ「存分に意識したい」
打撃練習を行う日本ハム・万波 Photo By スポニチ
 同じ轍(てつ)は踏まない――。日本ハム・万波中正外野手(23)が21日、リーグ戦再開となるあす23日のロッテ戦(ZOZOマリン)に向け、エスコンフィールド北海道での全体練習に参加した。昨季は交流戦までチームトップタイの10本塁打、チームトップの29打点をマークしながら、その後の不振で2軍降格も味わった。好不調の波を抑え、球団日本選手では06年小笠原道大以来17年ぶりのキングへ突き進む。
 ここまで、順調に来ている自負はある。今季交流戦で、万波は18試合に出場し、打率・328。4本塁打はいずれも昨季交流戦(打率・226、3本塁打)の自分を超えた。しかし、真価を問われるのはリーグ戦再開後という自覚もある。

 「積み重ねだと、しみじみ感じている。自分の目指しているものと、やろうとしていることをブレないようにしたい」

 昨季も“ここまで”は良かった。昨季オープン戦16試合で5本塁打を放ち、プロ4年目で初の開幕1軍入り。交流戦を終えるまでチームトップタイの10本塁打、チームトップの29打点も、リーグ戦再開後に極度の不振に陥った。昨年6月10日の中日戦で第4打席に中前打を放ったのを最後に29打席連続無安打。それ以降も成績を残せず、2軍でシーズンを終えた。「見え見えの配球にも我慢できていなかった」と、目先の結果にとらわれて自分を見失った。

 課題はブレないこと。昨季チーム2位の112三振を記録し、昨オフから頭のブレをなくすボール球の見極めに着手。すでに四球は昨季の12個を越える17個を記録するなど、一定の成果は出ているが、「いつか悪い時期が来るのでは、という不安はずっとある。やってきたことを続けることが一番」。自分を信じ、一貫した取り組みを継続することが克服の鍵となる。

 試合中にはサプリメントを取るなど、より体調管理にも気を使うようになった。「特にミネラルは凄く感じる。ちゃんと寝られている感じがあるし、試合中も足がキツくなってくる感じが、確実に軽減されている」。オフに増やした体重94キロをキープするなど、昨季以上により高い意識で臨んでいる。

 くしくも、リーグ再開初戦は昨季と同じロッテが相手だ。現在、リーグトップの13本塁打を放つ万波は力を込める。「常に争っていきたいし、最終的に、もちろん獲りたいタイトル。今年はそこを存分に意識してやりたい」。“交流戦後の壁”を乗り越えた先に、万波が目指す本塁打キングの称号がある。(清藤 駿太)

 ▽昨季の万波 プロ4年目でキャリアハイとなる100試合に出場し、打率・203、14本塁打、40打点だった。交流戦までは、55試合に出場しリーグ3位タイとなる10本塁打と自慢のパンチ力を発揮していたが、マークが厳しくなった交流戦後は、45試合でわずか4本塁打とペースダウンを強いられた。

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