あっ!と思った瞬間、清原へ頭部死球 巨人ベンチ空っぽ 危険球退場になった広島投手のその後

2023年06月22日 18:08

野球

あっ!と思った瞬間、清原へ頭部死球 巨人ベンチ空っぽ 危険球退場になった広島投手のその後
1999年、広島・小林敦司が巨人・清原和博に頭部死球を与え乱闘寸前に… Photo By スポニチ
 かつて広島、ロッテで投手としてプレーした小林敦司さん(50)が21日深夜放送のテレビ朝日「杉谷拳士が取材中」(水曜深夜2・47)に出演。広島時代の1999年4月14日に東京ドームで行われた巨人戦で清原和博へ頭部死球を与えた乱闘寸前の“事件”と、その後のてん末を明かした。
 昨季限りで現役を引退した元日本ハム内野手、杉谷拳士さん(32)の冠番組。この日は、引退したばかりの杉谷さんが元プロ野球選手のセカンドキャリアについて学ぼうと、引退後に有名洋菓子店「キルフェボン」などで修行を積み、現在はカフェのオーナー兼パティシエとなった小林さんを店まで訪ねた。

 そのなかで、清原さんとの“因縁”についてもトークが及んだ。現在も両軍ファンの脳裏に刻まれているであろう、1999年4月14日の巨人―広島戦だ。

 この試合のまずは3回、広島先発投手の黒田博樹が巨人捕手の杉山直輝へ頭部死球で乱闘寸前(黒田は変化球だったため危険球と判断されず続投)に。そして、8回には小林の投球が清原のヘルメットを直撃した。わずか5日前、9日の横浜戦(横浜)では巨人捕手・村田真一が顔面に死球を受け「左ほお骨骨折」の重傷を負ったばかりという流れもあり、スタンドも巨人ベンチも騒然。打席ですぐさま起き上がった清原はマウンドに向かいかけたが、長嶋茂雄監督らの必死の制止で思いとどまった。結局、小林は危険球で退場。この試合に敗れた巨人は最下位に転落している。

 この件について、小林さんは「もう投げた瞬間“あっ…”と思いました」とし、清原さんがマウンドへ向かおうとするより早く「ジャイアンツベンチから猛烈にダッシュしてきました」と回想。「元木(大介)さんとか後藤(孝志)さんがワーッ!って…」と騒然としたシーンを振り返った。

 当時は、当てた側の投手が当てられた側の打者に後日謝罪に出向くのも「至難の業であって…」と小林さん。清原と仲が良かった広島捕手の西山秀二に「謝っといてください!」とお願いするしか方法がなく、さらにもう一人、清原と親交があった金本知憲も「謝っておくから」と仲介役に名乗りをあげ、その後はそのまま時間が経過したという。

 そして、その後、広島市民球場で広島―巨人3連戦が行われることに。小林さんは巨人ナインが球場入りするのを待ち伏せし、最後に登場した清原さんに謝罪したという。すると、清原さんは「ニシとカネに礼、言っとけ」と一言。西山、金本の両先輩が事前に謝罪してくれていたため、その一言で一件落着となった。

 その時は肝を冷やした小林さんだったが、現在は東京都内でカフェを経営し、自らパティシエとして活躍中。現役引退後も清原さんと直接連絡を取ることはないとしながらも「なにかある度に(カフェの看板商品である)チーズケーキを、凄い数を、買って行ってくれた」と清原さんが差し入れ用に大量購入してくれるという、あまりにいいエピソードを披露し、視聴者をほっこりさせていた。

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