DeNA・バウアー ポストシーズンでの「本気」の投球をこの目で見たかった

2023年10月23日 08:00

野球

DeNA・バウアー ポストシーズンでの「本気」の投球をこの目で見たかった
DeNA・バウアー Photo By スポニチ
 サイ・ヤング賞右腕の、ポストシーズンでの「本気」の投球をぜひこの目で見たかった。
 10月14日から敵地マツダで行われたセ・リーグのCSファーストS。DeNAは広島の前に連敗を喫し、今季の戦いが終了した。もし第2戦に勝って1勝1敗にしていれば、翌16日の第3戦は助っ人バウアーがマウンドに上がるはずだった。

 バウアーが登板を控えた囲み取材に応じたのは、15日の第2戦の試合前。直後の試合で勝たなければ登板機会のない中で「まずはチームの今日の勝利を祈っている。自分も本当に投げたいので」と切り出した。

 「右腸腰筋遠位部損傷」での離脱からぶっつけ本番。故障からの早期復帰は本人も「ビックリしたのが本音」と話した。その上で第3戦のマウンドに向けて「大事な試合を任せてもらって意気に感じている。大きな期待を寄せられているのをひしひしと感じるし、自分自身も投手としてそういう舞台で投げられるのは何よりの喜び。こういう試合のために野球をやっている」と闘志をみなぎらせた。

 バウアー自身、インディアンス(現ガーディアンズ)時代の16年ワールドシリーズなどポストシーズンの登板経験がある。「逆境とかプレッシャー、そういうシチュエーションで投げるのが大好き」と話す男は、仮に1勝1敗の第3戦のマウンドに上がっていれば、どれほど気迫あふれる投球をしてくれたのだろうか。記者として、野球ファンとして、ぜひとも見たかった。

 囲み取材の終わり。バウアーは「最後に私から」と自ら切り出し「まずは感謝を申し上げたくて。今まで1年間私のことを追っていただき、質問していただき、取り上げてもらって本当にありがとう」と報道陣に語りかけた。自身のYouTubeチャンネル用にその姿を動画撮影していたのも、いつものおなじみのシーンだった。

 来季、その「本気」の投球をどの球団で見られるのか。オフ最大の関心事の一つだ。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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