阪神・岡田監督「DH9番ミエちゃん」「バントさせたらいい」 関西シリーズ1~8番は不動オーダー

2023年10月23日 05:15

野球

阪神・岡田監督「DH9番ミエちゃん」「バントさせたらいい」 関西シリーズ1~8番は不動オーダー
練習を見守る阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 不動オーダーと9番ミエちゃん!?で頂上決戦に挑む!阪神の岡田彰布監督(65)が22日、オリックスとの対戦が決まった日本シリーズでも、レギュラーシーズンから固定してきたオーダーで臨む意向を口にした。パ・リーグ本拠地での戦いで焦点となる指名打者についても、レギュラー陣の並びを変えないため9番に置く可能性を示唆。リーグ3連覇中で、昨季の日本一チームとの戦いには「挑戦者」として胸を借りることも強調した。1日の休日を挟んだチームはこの日、甲子園球場で再始動した。
 59年ぶり2度目となる「関西シリーズ」が決まっても、岡田監督の胸の高ぶりは、まだ“助走”段階だった。

 「本当に盛り上がるのは(26日の)ドラフト終わってからちゃう?(アドレナリンは)そんなん、まだまだ全然。今日も、のんびり練習してるやん」

 再開した全体練習も投内連係からスタートし、指揮官はいつも通り三塁ベンチ前から内野グラウンド上へと移動しながらノックバットを手に見守った。普段と同じ光景だった。

 関西が熱狂に包まれる頂上決戦まであと少し時間はある。カウントダウンは球界の一大イベントが終わってから。ただ日本一を決める戦いへ不変のスタイルで挑むことは明言した。オリックスの本拠地となる第1、2戦目の焦点となるDH制に話が及んだ時だった。

 「DHやったら9番でもええんちゃう?ミエちゃん入れてバントさしたらええやん。成功するやろ、転がしたら。シフトも敷いてけえへんやろ」

 DHを活用し、打順も入れ替えて打力や守備力重視のラインアップを組むことも可能。だが指揮官が「そんなに変えるとこない」と言うように、今季の猛虎打線に手を加える必要は全くない。動かしたくもない――。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)も1~8番不動のオーダーで広島に3連勝して突破した。DHは「流動的」としながら、日本シリーズでも全試合オーダー固定が理想。軽口にも聞こえる「9番ミエちゃん」が核心をつく。

 セ・リーグを独走で制したが、パ3連覇のオリックスとの戦いが一筋縄ではいかないことは覚悟。CSファイナルSでは広島を「迎え撃つ」と言った岡田監督が「経験とかでも向こうの方があるわけやからな。日本シリーズは挑戦する気持ち」と口にした。だからこそ、やることを変えず地に足を着けて戦う。

 その「地」の部分では、追い風も吹く。敵地となる京セラドームでは今季、球団史上初のシーズン8戦全勝。監督も“ほぼホーム”の状況に頬を緩める。「もう(勝手)知ったる球場。選手もやりやすいんちゃう。甲子園以外では一番慣れてる球場。(ビジターで一塁から三塁に変わる)ベンチだけ、アウトになって間違わんようになあ(笑い)」。最強の挑戦者が、最強の王者に襲いかかる。(遠藤 礼)

 <12球団最少の先発オーダー69通り>阪神の今季の先発オーダーは69通りで12球団最少(次に少ないのは、中日の114通り)。阪神で最も多かったのは(1)近本(2)中野(3)森下(4)大山(5)佐藤輝(6)ノイジー(7)坂本(8)木浪(9)投手で、22試合14勝8敗、勝率.636だった。

おすすめテーマ

2023年10月23日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム