大谷と山本の入団を高級ワインと直筆の手紙で歓迎したロハス 常にチームのことを考えるベテラン

2024年02月21日 11:01

野球

大谷と山本の入団を高級ワインと直筆の手紙で歓迎したロハス 常にチームのことを考えるベテラン
ミゲル・ロハス(AP) Photo By AP
 ドジャー・インサイダーのカリー・オズボーン記者が内野のユーティリティ選手、ミゲル・ロハス(34)について報じている。
 ロハスは入団を歓迎する直筆の手紙と200ドル台(約3万円)の高級ワインを大谷翔平と山本由伸投手のロッカーに置いた人物だ。ベネズエラ出身のベテランは「違う国から来て、新しいチームに加わることがどんな感じか知っている。だから、彼らが歓迎されていると感じてもらえるように何かしたいと思った」と地元記者に説明している。

 ロハスはメジャーの10年選手で2月24日に35歳になるが、183センチ、85キロの身体を生かして、今でも守備は抜群にうまい。主なポジションは遊撃手だが、一塁、二塁、三塁と内野ならすべてプレーしてきた。キャンプ中の守備練習でも、チームメートから感嘆の声が漏れる。

 「ゴロを処理するのは楽しい。自分にとっては自然なことだから。フレディ(フリーマン)、翔平、ムーキー(ベッツ)が打っている時に感じることと同じ」と説明する。昨季は108試合に遊撃手で先発。しかし今季はガビン・ラックスが正遊撃手だから、プレータイムは減る。それでも「毎日試合に出る準備をしておかないといけない。そのメンタリティで臨んでいる。何があっても大丈夫なようにね。ケガとかで、一日で状況は変ってしまうから」と言う。

 21年から23年の遊撃手の守備防御点(defensive runs saved/同じポジションの平均的野手と比べて守備で何点防いだかを示す指標)は「32」で全体1位だ。それでもキャンプ地のロッカーにはファーストミット含め、4種類のグラブが用意されている。フレディ・フリーマン一塁手が欠場することは滅多にないが、ケガだけでなく、勝負のついた試合で、休みたいと思うかもしれない。

 ロハスは常にチームのことを考える。昨季7月1日と2日の遠征でロイヤルズ相手に冴えないプレーで4-6、1-9と連敗を喫したことがあった。遠征後のミーティングでみんなに「緊迫感を持ってプレーすべき」と諭している。「隣にいる選手がうまく行くようにすれば自分の仕事もやりやすくなると信じている。加えて監督が仕事をやりやすくするのも自分の役割だ」と説明した。デーブ・ロバーツ監督も感謝している。

 ロハスには引退したらメジャーの監督になりたいという願望もある。22年のマーリンズ時代にドン・マッティングリー監督と色々と話すようになり、そんな考えになった。「アナリティックやビジネス面についても勉強を始めている」と明かしている。

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