麟太郎、令和のミスターだ!大谷先輩の17も提示されてたけど、スタンフォード大で背番号3選んだ訳明かす

2024年02月21日 05:00

野球

麟太郎、令和のミスターだ!大谷先輩の17も提示されてたけど、スタンフォード大で背番号3選んだ訳明かす
スタンフォード大進学が決まり花巻東の前でポーズをとる佐々木 (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 歴代最多の高校通算140本塁打を放った花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が20日、米カリフォルニア州のスタンフォード大進学を決めて以降、初めて取材に応じた。背番号は、この日誕生日を迎えた巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(88)の現役時代と同じ「3」を自ら選択したことを明かし、海の向こうで“令和のミスター”を目指す決意を語った。
 少し髪も伸び、上下ジャージー姿の佐々木は晴れやかな表情で語り始めた。「世界トップの大学だと重々承知しています。その中でプレーさせていただくことは本当に光栄に、誇りに思っています」と名門スタンフォード大進学の決意を迷いなく言い切った。

 「記録だけでなく、記憶に残る偉大な長嶋茂雄選手がつけていた番号。それをつけてプレーできる喜びイメージが頭に残ったので最終的に決めました」

 同大野球部の公式サイトに掲載されたユニホーム姿の写真には背番号3が記される。背番号に関しては、ブルージェイズ・菊池とドジャース・大谷が、花巻東時代に背負い出世番号として有名な「17」と、メジャー最多762本塁打を誇る憧れのバリー・ボンズの「25」も提示されたが、選択したのは「3」。「長嶋茂雄さんのものだと思ってつけさせていただいた。誇りを持ちプレーしたい」と、くしくも長嶋氏の88歳の誕生日に3番に込めた思いを明かした。

 3月1日に卒業式を終え、同月中にも渡米する。入学式は9月だが「4月から単位を取れるので、なるべく早く行って勉強したい」と勉学にも意欲的だ。野球部の練習にも4月から合流し、順調に調整が進めば6月にはサマーリーグに参加、そして来年2月からの新シーズンで公式戦デビューが見込まれる。デービッド・エスカー監督も中軸候補に期待しており、「戦力として戦えるよう頑張りたい」と力を込めた。

 カリフォルニア州には大谷の本拠地のロサンゼルスもある。入学に際し菊池と大谷から助言を受けており「機会があればいろいろアドバイス、ご指導いただきたい」と再会へ目を輝かせた。最短で26年7月の大リーグドラフトで対象となる。「2年後以降にNPB、MLB両方のドラフトにかかるチャンスがある。そこのレベルに達するように野球選手としてレベルを上げていきたい」。世界が注目するスラッガーの新たな挑戦が、間もなく始まる。(村井 樹)

 ◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の18歳。江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属し、ドジャース・大谷の父・徹監督から指導を受けた。父・洋監督が指揮する花巻東では2年春、3年夏の甲子園に出場し昨夏は8強。1メートル84、113キロ。右投げ左打ち。

 ▼花巻東・佐々木洋監督 彼の名前は勝海舟から(幼名が麟太郎)。勝海舟も18歳の時に世界地図を見て驚いたと聞く。麟太郎も野球だけでなく日本に貢献できる人になってほしい。

 ≪スタンフォード大が参戦する「ACC」とは?≫スタンフォード大は24~25年度から新たに18大学のアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)に編入する。

 米国の学校は毎年9月に始まり、野球のシーズンは2月から6月まで。佐々木が公式戦でプレーすることになる25年2月以降の日程は、まだ発表されていないが、週末3連戦のACC内での対抗戦をはじめ、50~60試合程度の公式戦を行う。

 公式戦後にはACCのトーナメントも行われる。それらの結果で、6月の全米大会の全米大学体育協会(NCAA)1部トーナメントへの出場校が決定する。

 1部トーナメントの結果、上位8チームがカレッジワールドシリーズに進出。全米チャンピオンを懸けネブラスカ州オマハで戦う。
 ▽スタンフォード大 米カリフォルニア州スタンフォードが本部の名門大学。1891年創設で偏差値80以上、全米で最も入学困難な大学とも呼ばれる。愛称「カージナル」の野球部は1892年創設で87、88年に全米王者。ゴルフのタイガー・ウッズ、トム・ワトソン、男子テニスのジョン・マッケンローらも在籍した。24年世界大学ランキングでは英国のオックスフォード大に次ぐ2位。

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