亀山つとむ氏 かわすだけでなく“攻めた”リードが光った阪神・梅野 伊藤将の粘りには門別の存在あり

2024年04月18日 05:15

野球

亀山つとむ氏 かわすだけでなく“攻めた”リードが光った阪神・梅野 伊藤将の粘りには門別の存在あり
<神・巨>先発した伊藤将(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2-0巨人 ( 2024年4月17日    甲子園 )】 【亀山つとむ 視点】阪神は実によく守り、最後まで粘り抜いた。昔、野村克也さんが言っていた「不思議の勝ち」があてはまる勝利だ。いつ崩れてもおかしくなかった伊藤将がよく耐え、6回無失点。0点のイニングを続けたことで試合の流れを自分たちのものにした。
 初回1死一、二塁では岡本和への開き直った内角直球勝負で活路を見いだした。かわすだけでなく、攻めた梅野のリードが光った。2回無死三塁では中野、4回無死満塁での大山のバックホームも大きなプレーだった。大事なところでミスはしない。全員の集中力でつかんだ崖っぷちでの1勝だった。

 伊藤将の踏ん張りの背景には、2軍で先発待機している門別の存在もあるはずだ。前回の広島戦では2回6失点。結果を出さないと下に落ちるという状況だけに、簡単に点は与えないという気持ちがまさっていた。一方で許した6安打はすべて左打者。何か見抜かれているのか、見やすい軌道になっているのか。対左が伊藤将にとっては今後の課題だ。(スポニチ本紙評論家)

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