北照野球部元監督の河上敬也氏 4月から公立校の札幌あすかぜの監督に就任

2024年04月22日 05:00

野球

北照野球部元監督の河上敬也氏 4月から公立校の札幌あすかぜの監督に就任
河上敬也氏 Photo By スポニチ
 北照野球部監督として春夏計8度の甲子園出場に導いた河上敬也氏(65)が、4月から札幌あすかぜの監督に就任した。北照監督を15年3月に退任後、相生学院(兵庫)、北海道フロンティアリーグ・美唄で監督を歴任した。公立校を新たな舞台に、経験と財産を北海道高校野球界に還元する。
 北照を10、13年とセンバツ8強に2度導いた名将が北海道の高校野球に戻ってきた。2月にアマチュア野球指導に必要な学生野球資格を回復。「9年ぶりですか。復帰できてうれしい」と穏やかな表情を浮かべた。

 札幌あすかぜは、監督の定年退職を受けて昨年は1年限定で外部指導者が監督を務めていた。退職した元監督と河上氏のつながりもあり実現。河上氏は15年の北照監督退任後は2度渡米しメジャーなどを視察するなど、野球を広く学んできた。

 「Start Over」(スタート・オーバー)。河上氏にとって、最初からやり直す、再開するの意味を持つこの言葉がテーマだという。「今年65歳。このまま野球界を離れてもいいとも思っていたが、人生一度。恩返しというか、できるのは野球だと。北海道野球界にどう恩返しできるか考えたのが、監督を引き受けた理由」と明かす。札幌あすかぜは昨秋、4校連合チームで出場。今春1年生1人が入部したが部員は4人で、今春も野幌、札幌東豊、札幌北斗との連合で春季大会に参加する。連合チームでの試合時はベンチ入りしない方向だ。

 全国の数々の指導者とつながりを持つ。部員だけでなく、次代を担う指導者にも培った経験を伝えていく。河上氏は「昭和、平成、令和と野球に携わってきたが、野球も変化している。今までのような指導をするつもりもないし、自分を変化させていく。自分が何がどうできるのかに挑戦していきたい」と新たな野球人生を見据えた。(竹内 敦子)

 ◇河上 敬也(かわかみ・たかや)1959年(昭34)4月1日生まれ、小樽市出身の65歳。札幌大卒業後、母校・北照の監督に就任。甲子園には91年夏の初出場を皮切りに春5度、夏3度出場し、10、13年春にベスト8。斎藤綱記(中日)らプロ野球選手11人を育てた。16年春から17年春まで相生学院(兵庫)監督、22年は北海道フロンティアリーグ・美唄監督を務めた。

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