阪神・佐藤輝が首位浮上&6連勝導く決勝弾「本当に1点が欲しかったのでミートの意識でいった」

2024年04月22日 05:15

野球

阪神・佐藤輝が首位浮上&6連勝導く決勝弾「本当に1点が欲しかったのでミートの意識でいった」
<神・中>6回二死一、二塁、先制スリーランを放つ阪神・佐藤輝(投手・松葉)(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神3ー0中日 ( 2024年4月21日    甲子園 )】 阪神・佐藤輝明内野手(25)が21日の中日戦で1分けを挟む6連勝と今季初の首位浮上へ導く決勝弾を放った。6回2死一、二塁から右翼席へ先制3号。雨の影響で53分遅れで始まり、7回表終了降雨コールドで決着した一戦で値千金の一撃だった。今季の3本塁打は全て「決勝」の肩書付き。14打点はリーグ最多に浮上し、いよいよ始まる首位快走の号砲を鳴らした。
 タイムアップがないはずの野球で時間と戦う日もある。やまない雨、ぬかるむ足元。いつコールドゲームが宣告されてもおかしくない。希望の虹は、佐藤輝がかけた。6回2死一、二塁。結果的に最後になった好機でフルカウントからの8球目、松葉の真ん中のスライダーに鋭く反応した。強烈な打撃音。バットを手放さずに走り出した。

 「下(ぬれた地面)に置きたくなかったんで。本当は(一塁ベースコーチの筒井)壮さんに渡そうかな…と思ったんですけど、渡せなかった」

 本拠地では今季初本塁打。弾丸ライナーで右翼席へ突き刺した。5、6日のヤクルト戦(神宮)以来、今季3本目の決勝弾は雨でも気持ちを切らさず、集中して挑んだ結果だ。殊勲を意に介さず、耐え続ける投手陣、つなぐ仲間への感謝を言葉にした。

 「投手の粘りと、前の野手が(塁に)出てくれるのが(決勝打になる)理由。本当に1点が欲しかったのでミートの意識でいった」

 今季から肉体改造に着手した。日々の練習に下半身を鍛えるウエートトレを多く取り入れ、これまでにないほどの覚悟で体をいじめ抜いている。

 「もっとしっかりトレーニングをやらないといけないな…というのが昨年はあった。今年はやろうかなと思っています」

 頻度に大きな変化はなく「重量は昨年より上がっている」と断言。昨年とは異なる種目もこなして進化を体感。「入るとは思わなかったけど、ギリギリ入ってよかった」と振り返った殊勲弾も下半身のパワーアップが理由といっても過言ではない。

 岡田監督に「本当、3ランは大きかった」と称賛された一撃で16日からの本拠地6連戦を5勝1分けの無敗で締めくくった。昨季の“定位置”だった首位に開幕21試合目で初浮上。「まだ順位は気にする時期ではない。しっかり勝利を目指してやっていく」。開幕前から優勝候補の大本命。最多借金3を8日間で貯金3に反転させ、早くも連覇への軌道に乗った。(八木 勇磨)

 ○…昨季の阪神は開幕4連勝で首位発進。4月中に順位変動はあったものの、勝率5割以下になることはなかった。5月13日に単独首位に立って以降、首位の座を明け渡したのは6月25、26日、7月27日の3日間だけだった。

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