ソフトバンク・近藤 宮城キラーだスローカーブ粉砕弾「うまくタイミングを合わせることができた」

2024年04月22日 05:00

野球

ソフトバンク・近藤 宮城キラーだスローカーブ粉砕弾「うまくタイミングを合わせることができた」
<ソ・オ>4回、ソフトバンク・近藤がソロを放つ 投手・宮城(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク1ー3オリックス ( 2024年4月21日    ペイペイD )】 ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が21日、オリックス戦で宮城大弥投手(22)に“超技巧”の一発を浴びせた。1点を追う4回2死、緩急差49キロだったスローカーブに完璧にタイミングを合わせ、右翼席へ4号ソロ。昨季、打率.438だった相手エース左腕に対し、今季も“キラー”ぶりを見せつけた。試合は先発のカーター・スチュワート投手(24)が5回2失点と粘れず、惜敗。2位日本ハムとのゲーム差は1となった。
 さすがの一振りだった。1点を追いかける4回、2死走者なし。5番の近藤が緩急差49キロのスローカーブを完璧に仕留めた。

 直球は走りに走っていた。オリックス・宮城が投じた初球は153キロ。その直後の104キロを見事に右翼スタンドへ運んだ。「自分のスイングで捉えることができました。うまくタイミングを合わせることができたと思います」。一時は同点に追いつく4号ソロだった。

 厄介なボールを打ち砕いた。このイニングでも、前を打つ3番・柳田、4番・山川に投じてきておりアウトを積み重ねられていた。指揮官が「ランナーがいないときには結構、投げてくるので、誰かが仕留めてくれたらなという話はしていた」と振り返るほど、邪魔な変化球だった。

 それでも試合後は悔しさをにじませた。この日は強力打線が宮城に5安打に封じられて敗戦。近藤もほかの3打席は凡退していた。昨季、打率・438(16打数7安打)、1本塁打と好相性を誇るが「球も強いですし変化球のキレも良くなっている。レベルが1段階も2段階も上がっている」と認める。

 9回、2死一、三塁のチャンスで空振り三振に倒れた第4打席を挙げて「最後、しっかりとああいう場面で打つための5番だと思うので。また切り替えて次の試合から臨みたい」と力を込めた。

 FA移籍1年目だった昨季は掲げていた長打率の大幅アップを実現させた。それまで11本が最多だった本塁打も26本まで伸ばし、本塁打と打点の2冠を手中に収めた。今季も変わらぬ姿で打撃3部門でリーグの上位につけている。打率・318はリーグトップ。本塁打数もチームメートの山川に並び、オリックス・セデーニョに1本差の2位だ。

 ヒーローインタビューの宮城が近藤のことを問われ言った。「凄くいい打者。どこにでも打てる」。これでチームは2カード連続で勝ち越しを逃したが、貯金5で首位を快走中。相手エースも一目置く近藤が、頼もしく存在感を示している。(木下 大一)

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