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日本ハム 6戦ぶり勝利 福田光 昇格即今季初先発で2適時打「“なんで俺?”。ラッキー」

2024年06月23日 06:00

野球

日本ハム 6戦ぶり勝利 福田光 昇格即今季初先発で2適時打「“なんで俺?”。ラッキー」
<日・楽>2回、安打を放ち二走の田宮が生還の間に二塁に進塁した福田光(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム5―2楽天 ( 2024年6月22日    エスコン )】 日本ハムは22日、楽天に5―2で逆転勝ちし、引き分けを挟んだ連敗を3で止めて6試合ぶりの勝利を飾った。水野達稀内野手(23)が「右足関節外側じん帯損傷」で離脱する中、緊急招集された福田光輝内野手(26)が同点打を含む2安打2打点の活躍。夏の甲子園の地方大会が開幕する中、大阪桐蔭時代に全国制覇を経験した元甲子園球児が、チームに勢いをもたらした。
 新庄監督のジョークもさえた。4時間22分を戦い、両軍に満塁弾が飛び出すなど9―9のドローから一夜。中盤に逆転して逃げ切った戦いぶりに「昨日(21日)は富士急ハイランドみたいな試合。ジェットコースター。で、今日は(浅草)花やしきくらい。明日はどうなる?」と笑った。

 ヒーローは今季初昇格した福田光だった。水野が前日の走塁で右足首を負傷し、この日離脱が決定。前夜、横須賀でのイースタン・リーグDeNA戦でベンチ入りしていた福田光は、ナイターの試合中に昇格が決まり、千葉・鎌ケ谷に戻って準備した。午前6時起床で、羽田空港同8時10分発の飛行機に乗り、グラウンドに出たのは試合開始約3時間前の同11時ごろだった。

 「8番・二塁」でドタバタの今季初出場初スタメン。「ファームにいる間はずっと寝てたようなもの。ちょっとしか寝れんくても体は動くと言い聞かせた」と奮い立った。2点を追う2回、万波の右犠飛で1点差とし、さらに2死二塁から左前同点打。3―2の6回1死三塁は右翼線適時二塁打を放った。指揮官は試合後にSNSで「打ったらマンション買ってあげる」と耳打ちしたとしたが、実際は「ポイントを前に」と助言。福田光が2安打2打点で応えた。

 昨年、ロッテからトレード加入。勝負の移籍2年目はキャンプ後に腰痛を発症した。ファームでも44試合で打率・170と絶不調。それでも新庄監督は精神面の強さを買い、あとは「勘です」と昇格を決断。福田光も「“なんで俺?”みたいな。ラッキーだった」と笑った。

 この日、沖縄と南北北海道で夏の甲子園の地方大会が開幕。大阪桐蔭では春夏3度の甲子園に出場し、2年夏は全国制覇も経験した。「(本来は)なかったチャンス。楽な気持ちでやりたい」。この日、今季初のルーフオープンデーだったエスコンに、爽やかな新風が吹いた。(田中 健人)

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