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ソフトバンク・有原 日本ハム時代の19年5月からロッテ戦10連勝 徹底した内角攻めで流れ渡さず

2024年07月17日 06:00

野球

ソフトバンク・有原 日本ハム時代の19年5月からロッテ戦10連勝 徹底した内角攻めで流れ渡さず
<ソ・ロ>9勝目を挙げ、ファンとタッチを交わす有原(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク4-1ロッテ ( 2024年7月16日    みずほペイペイD )】 針の穴を通すようだった。0―0の4回2死一、二塁。ソフトバンク・有原はこの日、最初の得点圏のピンチを迎えた。打席には早大の同級生・中村奨。ベース寄りぎりぎりに立たれたが、背番号17には迷いがなかった。
 「試合前から中村(奨)選手に限らず、インコースしっかり投げていきたいと話をしていた。確かに前に来ていましたけど、自分の狙いや、やることを変えずに投げました」

 中村奨の左肘エルボーガードに当たりそうな148キロツーシームで、見逃し三振。このシーンが象徴していたように打者の左右関係なく、徹底して内角へ。3点援護をもらった直後の6回1死、それまで2打数2安打されていた佐藤に「しっかり抑えられて乗れた」と振り返るように内角の143キロカットボールで見逃し三振と、流れを渡さなかった。

 一度も先頭打者を出すことなく、109球で7回5安打1失点。2位のロッテとは日本ハム時代の19年5月30日以来10連勝で、通算23勝7敗と好相性となったが「いや、特に気にしていないですけど、どこが相手でもしっかり投げられるようにしたい」と冷静だ。

 チームの連敗を3で止めたエースは前半戦だけでリーグ独走の9勝目。球宴明けへ向けて「大事な試合は後半もある。頑張りたい」と静かな口調の中に力強い言葉を残した。
 (福浦 健太郎)

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