全パ・ソフトバンク山川球宴“どすこい弾”!!小久保監督の助言効いた　後半巻き返しへ手応えあり

2024年07月24日 05:30

野球

全パ・ソフトバンク山川球宴“どすこい弾”!!小久保監督の助言効いた　後半巻き返しへ手応えあり — ＜全パ・全セ＞8回、3ランを放つソフトバンク・山川（撮影・尾崎　有希） Photo By スポニチ

【マイナビオールスターゲーム2024第1戦全パ6―11全セ（ 2024年7月23日エスコンF ）】指揮官と交わした熱い打撃談議の成果が出た。全パの山川（ソフトバンク）が8回1死一、三塁で左翼席上段に突き刺す超特大3ランを放った。

　全セの栗林が投じた150キロ直球を完璧に捉えた。確信歩きの一撃。「本当に完璧でした。凄くいい打撃ができた」。全パの選手と一体となり「どすこいポーズ」を決めた。敗れた全パで唯一の表彰となる敢闘選手賞に輝いた。

　前日22日にソフトバンクの球宴出場選手とともに、小久保監督と札幌の料理店で食事をした。自然な流れで打撃の話となり、指揮官が「少し投手陣には申し訳なかったね」と笑顔で振り返るほど白熱した会話となった。

　「いいアドバイスをもらい今日、再現できた。バットの走りの意識の部分。シーズンに入ってからは、あまりそういうアドバイスをもらったことがなかったんですけど教えてもらって」。出番が回ってくるまでの試合前半は室内で打ち込みを行い、見事に結果につなげた。

　シーズン前半戦を終えて打率・219、14本塁打、53打点。本塁打キング争いで単独トップだが、6月は0本塁打、7月は2本塁打にとどまるなど苦しんできた。26日の後半戦スタートまで自分の打撃を見つめ直す時間がある。「このままの成績というわけにはいかない。後半巻き返すためにバチッと（きっかけを）つかみたい」と話した。

　後半戦の再加速に向けて、きっかけになりそうな一本が夢の舞台で出たのは大きな意味を持つ。北の大地で漂わせた再びアーチを量産させる予感。「こういうホームランから乗っていけるというのはあると思う。弾みにしたい」と笑みを浮かべた。（木下　大一）