大谷翔平の「1460万円」記念球を観客席に投げ入れたレイズ外野手 40―40達成を「知らなかった」

2024年08月25日 10:18

野球

大谷翔平の「1460万円」記念球を観客席に投げ入れたレイズ外野手 40―40達成を「知らなかった」
レイズ・シリ(AP) Photo By AP
 ドジャースの大谷翔平投手(30)が23日のレイズ戦で史上最速出場126試合目で40本塁打&40盗塁を達成したサヨナラ満塁弾のホームランボールを観客席に投げ返して話題を集めているレイズのホセ・シリ外野手(29)が24日(日本時間25日)、敵地でのドジャース戦前に取材に応じた。
 シリは40―40の記録について「何も考えていなかった。40―40のことは知らなかった。サヨナラで負けてしまったし、近くのファンにあげた」とコメント。史上最速の40―40到達で価値ある記念球だったが「ファンが楽しんでくれたらいい」と話した。

 大谷の印象については「彼は偉大な選手だ。彼はアンドロイド、人造人間だ(笑い)。特別だ。大きなプレッシャーが伴う。多くの人やファンがサインを欲しがる。それでも彼は謙虚であり続ける。偉大な選手であり、人間だ」と尊敬のまなざしで話した。

 大谷の放ったホームランは、右中間最前列で左手のグラブを伸ばしたが、左隣のレイズのTシャツを着たファンもボールを取ろうとして邪魔になったのか、グラブの土手に当てて痛恨の落球。ボールはグラウンドに戻り、両手で頭を抱えた。記念球はその後、中堅手のシリが客席へと投げ入れ行方不明となり、球団にも届けられず。大谷も行方について「分からないです」としていた。

 このホームランボールの取得者を発見したのが、大谷のまねで知られる、ものまね芸人のミニタニだ。ミニタニは試合終了直後の右翼席でYouTubeの撮影を開始。「誰かホームランボールをキャッチした?」とファンに聞き回っていると、ホームランボール取得者をついに発見した。男性は「ワンダフルだよ。ありがとう」と両手を広げて信じられない様子。どうやってボールを拾ったのかを問われると「フィールドに落ちて投げ返してくれたところをキャッチしたけど、みんなが押し寄せて乱闘になったから息子と足で押さえてからしっかりとつかんだよ」と詳細に説明した。

 改めて気分を問われると「最高の気分だよ」と満面の笑み。ホームランボールをどうするかを問われると「わからないね」とし「どうしたらいいかな?」と逆質問する場面もあった。ミニタニが「記念球だよ」と話すと「そうだよね」と話した。

 通常は外野席に配置された球団職員が記念球を取得したファンに対して球団公認のシールなどを貼るが、このホームランボールの取得者を発見できなかったのか公認シールはなし。男性は「大事に持っておくよ」と自身のグラブに大事そうにしまった。

 米SNSでは「10万ドル(約1460万円)のファンブル」と称されるなど、最初に捕球し損ねたファンに同情する声もあった。球団公認のシールがないため、このボールが40―40の記念球と認定されるのか。そして、この男性が記念球を大谷に返却するのか、自身で保有するのか、今後の行方に注目が集まる。

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