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ソフトバンク 球団12年ぶり高卒新人CS登板へ向け ドラ1左腕の前田悠が10・1本拠デビュー

2024年09月28日 06:00

野球

ソフトバンク 球団12年ぶり高卒新人CS登板へ向け ドラ1左腕の前田悠が10・1本拠デビュー
ずほペイペイドームのマウンドで投球練習するソフトバンク・前田悠(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 球団12年ぶりの高卒ルーキーのCS登板はあるか。ソフトバンクの倉野信次投手コーチ(50)が27日、ドラフト1位左腕・前田悠伍投手(19)が10月1日のオリックス戦(みずほペイペイドーム)で先発すると明言した。1軍で経験を積ませることが起用の主な狙いだが、内容次第ではポストシーズンの戦力と判断され、12年の武田翔太以来となるクライマックスシリーズ(CS)登板の可能性もある。
 この日、みずほペイペイドームの投手練習後に報道陣に対応した前田悠は「ようやくスタートラインに立てるという気持ち。いい結果が出せるように準備をしたい」と語った。倉野コーチが10・1デビューを明言したことを受けて引き締まった表情で話した。

 今回、高卒ルーキーの前田悠には経験を積ませることがメインの目的となる。ただ、これまでも“実績より現状”の方針を打ち出してきた倉野投手コーチは「当然(ポストシーズンの)輪の中に入る可能性はあります。誰もがスクランブルでいく舞台。先発が早いイニングで降りることも中(リリーフ)に回ることもある。どういうパフォーマンスを見せてくれるかで、可能性も同時に探ることにはなると思います」と話した。

 これまで前田悠はウエスタン・リーグで12試合に登板し、4勝1敗、防御率1・94の好成績を残している。倉野コーチが挙げる魅力は投球術。「全ての球種をカウント球、勝負球にできる。それだけでも素晴らしいが、その上で押し引き、駆け引きもできる。周りの同年代の選手と比べたら桁違いじゃないかなと思っている」と評価している。

 よりレベルの高い1軍の打者に対し、どこまでの投球を見せられるかは首脳陣が注目するポイントだ。“特別育成プログラム”のもとでステップアップしてきた左腕の“現在地”が十分な位置にあるならば――。ロングリリーフなども必要なだけに、当然ながら戦力として見込んでいくという。29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)でデビューする大卒2年目の左腕・前田純も同様だ。

 期待もあるが、何よりも重要なのは今の自らの投球で勝負すること。倉野コーチは「悠伍も純も初登板。人生で一回しかないことだから結果を残したいのは分かるけど、結果を先に考えるより思い切りぶつかっていき、どこまで1軍の打者を抑えられるか真剣勝負を楽しんでほしい」と注文をつけることも忘れなかった。

 「満員の中で投げられるので、楽しみな気持ちが大きい」と前田悠。勝てば球団の高卒1年目では12年の武田以来となり、その先のCS登板の可能性も広がる。 (木下 大一)

 ≪前田純は29日の日本ハム戦でプロ初登板初先発≫ 前田純があす29日の日本ハム戦でプロ初登板初先発に臨む。7月末に支配下昇格を勝ち取った。ここまで2軍戦では10勝4敗、防御率1.95をマークしている。倉野投手コーチは「初めて1軍の打者と対戦する。どれくらい自分の力が通用するのか。本人はそういう気持ちじゃないのかもしれないが、こっちは抑えていけるのかを見ていきたい」と期待しつつ話した。

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