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ドジャース・大谷 家族とつかんだ7年分シャンパンファイト 酔わせたV撃!酔った地区初V

2024年09月28日 01:30

野球

ドジャース・大谷 家族とつかんだ7年分シャンパンファイト 酔わせたV撃!酔った地区初V
自身初の地区優勝を決め、美酒を浴びる大谷 Photo By 代表撮影
 【ナ・リーグ   ドジャース7-2パドレス ( 2024年9月26日    ロサンゼルス )】 ドジャースは26日(日本時間27日)、パドレス戦に7―2で勝ち、ナ・リーグ西地区で3連覇を果たした。大谷翔平投手(30)は同点とした7回に右前へ2試合連続の決勝適時打。メジャー7年目で初優勝を経験し、歓喜のシャンパンファイトに酔いしれた。プレーオフは10月1日(同2日)から始まり、ド軍は5日(同6日)の地区シリーズから登場する。
 今日だけはいい。大谷は目を保護するために用意したゴーグルを投げ捨てた。初のシャンパンファイトは目に染み「ちょっと痛かった」。胸に「WE OWN THE WEST(俺たちが西地区を制した)」と書かれたドジャーブルーのTシャツ姿で、缶ビールを両手に持って振り回した。くしゃくしゃな笑顔で泡にまみれた。

 「ホームで決められて最高。(シャンパンファイトを)ずっとやりたいと思っていたので、今日できて良かった。幸せな気持ち」

 マジック2で迎えた2位パドレスとの直接対決最終戦。自らの手で歓喜をたぐり寄せた。7回にスミスの2ランで同点に追いつき、なお1死一、二塁だった。左腕スコットの外角スライダーに食らい付く。打球が一塁手の横を抜けると、右拳を握って雄叫びを上げた。「集中し過ぎて、緊張しているとか考える感じではなかった」。2試合連続の決勝打で、自身初の地区優勝を勝ち取った。

 直近7試合は29打数20安打、打率・690、5本塁打、16打点。特に得点圏では11打数10安打、打率・909、4本塁打、15打点と無類の勝負強さを発揮した。打撃好調の一方で、4月は得点圏打率が1割台に沈んでいたのがうそのようだ。「打ち方どうのこうのより、本当に気持ちの打席が多かった」。8回には松井からこの日3安打目の左前二塁打を記録し、01年以来23年ぶり、史上19人目の400塁打を達成。テーマに掲げる“無心”の境地で「ヒリヒリする9月」を駆け抜けた。

 激動の1年だった。韓国での開幕戦翌日に水原一平通訳の違法賭博問題が発覚。精神的にも疲弊し「睡眠が足りていない日々が続いていた」。この間は体調も崩したが、支えになったのが真美子夫人と愛犬デコピンの存在で「隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う」と感謝を口にしていた。体調管理のための睡眠最優先は変わらず「トータルで10(時間)くらい。1回起きてご飯を食べたりする」。史上最速で「40―40」を達成し、前人未到の「50―50」に到達するなど、異次元のパフォーマンスに最後は勝負強さまで加わって、優勝の立役者となった。

 シャンパンファイト後は、デコピンを連れた真美子夫人とグラウンドで記念撮影するなど喜びに浸った。「まだ試合があるので緩めることなく最後まで駆け抜けたい。その先を見据えながら頑張りたい」。53本塁打、56盗塁の数字はどこまで伸びるか。“その先”のワールドシリーズ制覇まで伝説のシーズンはまだまだ続く。(柳原 直之)

 ≪ラベルにも「西地区制した」≫恒例のシャンパンファイトではシャンパン96本、バドワイザーのロング缶12本入り10ケース、計120本が準備された。シャンパンのラベルにはTシャツと同じ「WE OWN THE WEST」のロゴ。20分ほどで泡と消え、ドジャーブルーのじゅうたんが水浸しになった。

 ≪価値ある塁打数「400」≫大谷は二塁打を含む3安打。4塁打を加えて両リーグトップの塁打数は「400」に到達した。シーズン400塁打は01年にソーサ(カブス、425)ら4選手が達成して以来23年ぶり。一方で当時は禁止薬物がまん延していた「ステロイド時代」で、米メディアでは「78年ジム・ライス(レッドソックス、406)以来となる偉大な記録」と評価する声もある。歴代最多は1921年ベーブ・ルース(ヤンキース)の457塁打で、大谷の400塁打は歴代29位タイ。日本での最多は1950年の小鶴誠(松竹)の376塁打。

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