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「浪速の四天王」最後の一人、T―岡田が引退 “第5の男”、オリックス・松井佑介コーチもしんみり

2024年10月05日 07:30

野球

「浪速の四天王」最後の一人、T―岡田が引退 “第5の男”、オリックス・松井佑介コーチもしんみり
ナインに胴上げされるT-岡田 Photo By スポニチ
 今季限りでバットを置くオリックス・T―岡田は、履正社高時代からプロ注目のスラッガーだった。その世代は大阪の高校に逸材が集結。大阪桐蔭の辻内(元巨人)、平田(元中日)、近大付の鶴(元阪神)とともに「浪速の四天王」と称されていたのは、野球ファンには有名だ。
 当時行われていた高校生ドラフトで、4人とも1位入団。結局、名球会入りするようなズバ抜けた成績は誰も出せなかったが、最後まで現役でプレーし、最も実績を残したのがT―岡田だった。

 今季、T―岡田をサポートしたオリックス2軍の松井佑介・外野守備走塁コーチも同世代。大商大堺では投打の中心選手として活躍した。東農大を経て09年ドラフトで中日入りすることになるが、浪速の“第5の男”と呼ばれたこともあった。

 「僕は中学時代から対戦しているんで。彼は僕のことは知らなかったと思うけど、僕は“凄いヤツがいる”と聞いていた。ずば抜けていたと思いますよ、あの頃から」

 高校2年の秋季大会の準決勝で対戦。「4―5で負けました。その時から違いましたし、こういう選手がプロに行くんだなと」。自身は当時は投手もしており「彼にも投げましたよ。抑えましたけどね」と笑った。

 松井コーチが19年のシーズン中にトレードでオリックスに移籍。出会ってから約20年後に同じユニホームを着ることになった。

 「同級生でいろんな話もできたし、お互いに勉強にもなった。コーチになった僕から伝えることも特別ないですし“自分のコンディションだけ考えてやってくれ”と。準備というのを一番大事にしてやってくれましたし、それを若い選手が見てどう感じるか」

 近年は2軍暮らしが多かったT―岡田。本人には苦しく悔しい日々だったとしても、最高のお手本が若手のそばにいたことは、チームの大きな財産となったことだろう。(記者コラム・山添 晴治)

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