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広島・高太一 2年目へ手応え直球攻め! 巨人相手に8回3失点「力で押し込めた」 来季先発へ名乗り

2024年10月11日 05:00

野球

広島・高太一 2年目へ手応え直球攻め! 巨人相手に8回3失点「力で押し込めた」 来季先発へ名乗り
フェニックス・リーグ巨人戦に先発した広島・高 Photo By スポニチ
 広島・高太一投手(23)が10日、「みやざきフェニックス・リーグ」の巨人戦(天福)に先発し、自己最長となる8回を6安打3失点(自責2)で、来季の開幕先発ローテーション入りへ向けたアピールを開始した。ドラフト2位左腕は、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)に向けて主力も調整出場した打線相手にひるむことなく、直球主体の真っ向勝負を展開。丸、大城卓から三振を奪うなど持ち味を発揮した。
 南国の空の下、輝きを放った。フェニックス・リーグ初先発に臨んだ高が、主力も調整出場した巨人打線と対峙(たいじ)。今季ウエスタン・リーグ先発8試合で最長7イニングだった左腕は、力試しとばかりに直球主体の投球を展開した結果、自己最長8回3失点(自責2)と結果を残した。

 「真っすぐを軸に力を入れていった。(初回1死で)オコエ選手を三振に取った球は高めにいったが、力で押し込めた。ああいうのも意図的に使っていけるようにしたい」

 立ち上がりから、エンジン全開だった。初回は丸をチェンジアップで見逃し三振、オコエも直球で空振り三振に斬り伏せ、中山も直球で詰まらせて中飛。続く2回は大城卓を空振り三振、モンテスを中飛、最後は小林を左飛に仕留めた。主力組を料理するたびに、最速151キロの自慢の直球への自信を深めた。

 「変化球はミスショットしにくいが、真っすぐは甘く入ってもミスショットがある。1軍で投げるために(真っすぐを)軸に置いてやっていく」

 成長への糧も手にした。1―0の3回、先頭・秋広にその直球を右中間へソロ本塁打とされた。3―2の8回にも2死から増田大に左越えソロを浴びた。収穫と課題を伴った充実の105球。高2軍監督から「最後まで球威も落ちていなかったし威力もあった」と高評価を引き出し、高橋2軍投手コーチからは「そういうところ(1軍ローテ)に食い込んでほしい投手の一人」と期待を受けた。

 直球の重要性を改めて認識するきっかけとなったのは、10月5日ヤクルト戦のプロ初登板だった。2―1の6回から3番手登板し、2回1安打無失点、2奪三振でプロ初ホールドを記録。全33球中25球の直球を投じ、最速151キロ。1軍打者相手にも力勝負が十分通用すると気づき、今秋のテーマは定まった。

 「春のキャンプからアピールできるように自分のできること、自分の課題をつぶしていきたい。来年は開幕1軍で先発で投げられるように、長所を伸ばしていきたい」

 2年目へ向け、進むべき道は見えた。本格派左腕が目指すのは当然、来季の開幕先発ローテーション入り。高みを見据え、自慢の直球に磨きをかける。(長谷川 凡記)

 ◇高 太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛県新居浜市出身の23歳。船木小2年から船木パイレーツで野球を始め、船木中では今治中央ボーイズに所属。広陵では3年春から背番号17でベンチ入り。同春の選抜出場。大商大では1年秋からリーグ戦に登板し、関西六大学リーグ通算12勝0敗。3年秋にベストナイン獲得。23年ドラフト2位で広島入団。1メートル79、83キロ。左投げ左打ち。

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