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中畑清氏 “圧”に負けたスガコバ…配球切り替えて痛恨被弾

2024年10月18日 05:30

野球

中畑清氏 “圧”に負けたスガコバ…配球切り替えて痛恨被弾
<巨・D>7回を終え小林(左)と話す菅野(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【セCSファイナルステージ第2戦   巨人1―2DeNA ( 2024年10月17日    東京D )】 【中畑清 視点】ダブルプレーが5つもあったら、普通は勝てないよ。でも2―1で勝ち切ったDeNA。2試合連続で2点しか取ってないけど、一度も巨人に主導権を与えていない。取るべきところで点を取り、しっかり守る。強い勝ち方をしているんだ。
 一番感じるのは切れ目のない打線が相手に与えるプレッシャー。菅野―小林の巨人バッテリーもその圧に負けた気がする。やっと同点にした直後の7回。それまで外角中心の配球で2打席連続三振に仕留めていたオースティンに対し、内角中心の投球に切り替えてミスを犯すんだ。

 初球、2球目と内角のツーシームを続けて1―1。3球目は外のフォークが外れ、2―1からの4球目だ。小林は内角に構えたが、逆球になって外角高めに入ったツーシームを右翼席へ運ばれた。悔やみきれない失投。それ以前にスライダー、フォークに全然合ってない打者にどうしてストレート系の球を選択したのか。DeNA打線の圧がそうさせたとしか思えない。

 3年連続でCSに出ているDeNAと3年ぶり出場の巨人。試合前の練習では雰囲気が全然違った。明るいDeNAに対して、巨人は硬いんだ。この日東京ドームに来られていた終身名誉監督の長嶋さんに「勝つ勝つ勝ーつ!」と活を入れてもらいたかったよ。

 でも、まだこれで1勝2敗。一つ勝てば流れは変わる。第3戦は先取点が大きなポイント。吉川不在は言い訳にならない。2試合ノーヒットに終わった3番に誰を入れるか。4番の岡本和で先に点を取る形をつくって主導権を握りたい。

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