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広島・末包 打撃フォーム改造着手! 新井監督5時間指導「ものにできれば逆方向にも本塁打打てる」

2024年10月18日 05:00

野球

広島・末包 打撃フォーム改造着手! 新井監督5時間指導「ものにできれば逆方向にも本塁打打てる」
打撃改造した広島・末包(右)のロングティーを見守る新井監督 Photo By スポニチ
 広島・末包昇大外野手(28)が秋季練習2日目の17日、大がかりな打撃改造に着手した。9月戦線で低迷し、打率・238、9本塁打に終わった今季を反省。ドアスイングを矯正してバットが内側から出るよう、新井貴浩監督(47)からマンツーマンで下半身の使い方などを徹底的に指導された。打撃の幹をつくり、真の大砲へ。春季キャンプでの変身を誓い、根気強く体に染み込ませる。
 約1時間の居残り特打を終えると、時計の針は午後4時半を指していた。午前10時に始まった2日目の秋季練習。新井監督によるマンツーマン指導は同11時半のフリー打撃からロングティー、屋内練習場でのマシン打撃など5時間に及んだ。

 「後半戦(の状態)が悪く、打っていたら勝てた試合もあったと思う。僕自身も歯がゆかった。来季はまたゼロからのスタート。しっかり数をこなし、春に“変わったな”と言ってもらえるように」

 今秋は大がかりな打撃改造に着手する。出場79試合で打率・238、9本塁打、37打点と不本意な成績に終わった3年目。中でも9月は同・171、0本塁打と落ち込み、大失速したチームにも暗い影を落とした。だからこその決断だった。

 「(バットとボールが)衝突してしまうから。もっと球に対して距離をつくるため、バットが内側から出るためにはこうしたらいいよ…と言った。それが軸足で球を見る、球を捉えにいく感覚」

 新井監督はそう説明する。バットが遠回りし、ボール球の変化球を振ってしまう悪癖を矯正。軸足に体重を乗せ、投球を長く見ながら引き込んでスイングする。そうするとミートポイントの幅が広がり、体の近くをバットが通るようになるという。指揮官は続ける。

 「今日は幹の部分を伝えた。下半身の使い方をガラッと変えているので、彼にすればフルモデルチェンジしている感覚だと思う。ものにできれば逆方向にも本塁打が間違いなく打てるようになる」

 オフシーズンだからこそチャレンジできる大胆な矯正。今季のチーム本塁打52本は、ドジャース・大谷が放った54本よりも少ない。得点力不足が叫ばれる中、パワーのある末包が長距離砲として覚醒すれば、それだけで打線は厚みを増す。

 「(打撃改造が)しっくりきていたので良かったな…と。悪くなると細かい枝葉の部分ばかりを気にして、歯車が狂う感じだった。悪くなっても早く戻せるように幹をつくり、強く太くできれば」

 さっそく手応えを感じ取る末包。新井監督も「見ていてすぐに違いが出ていた。凄くいいんじゃないかな」と語った。量をこなし、根気強く体に覚え込ませるオフの鍛錬。春にどんな姿を見せてくれるのか、楽しみだ。 (江尾 卓也)

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