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阪神・才木 エースの自覚 「球児さんを胴上げできるように。その輪の中に中心としていられるように」

2024年10月18日 05:15

野球

阪神・才木 エースの自覚 「球児さんを胴上げできるように。その輪の中に中心としていられるように」
プレミア12の公式球でキャッチボールした阪神・才木(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 今季13勝(3敗)を挙げた阪神・才木が鳴尾浜球場で自主トレを行い、藤川新監督の「胴上げ」実現へ早くも意欲を示した。入団した17年から4年間師事した大先輩との再共闘。「もう一回、一緒に野球ができるのは凄くうれしい」と目を輝かせ「球児さんを胴上げできるように。その輪の中に中心としていられるように頑張る」とエースの自覚をにじませた。
 「現役が重なっている方が監督をやるのは初めてなので、変な感じです(笑い)。野球人としてもそうだし、技術面、メンタル面でもいろいろ教わった」

 自身と共通点が多いからこそ、背番号22の言動が血肉となっている。高卒入団の右の本格派で、トミー・ジョン手術の経験も重なる。「手術してからも、いろいろアドバイスをもらった」と回想。20年秋にメスを入れた当時22歳の若き右腕にとって、つらいリハビリ中に授かった金言の数々は心の支えになった。感謝は今なお、胸の奥にある。才木は「監督と選手の立場なので、なかなかアレですけど…」と前置きしながら、さらなる飛躍へ、ある願望も吐露した。

 「自分のやることをやっていく上で“球児さんに聞いてみたい”とか(あれば)、何かアドバイスをもらえたらいいなと思います」

 貯金10を稼ぎ、リーグ3位の防御率1・83を刻んだ今季を振り返り「トータルで見たらいい成績」とうなずいた。だが後半の失速が悔しい。7月までは17試合に先発して同1・14の一方、優勝争いが激化した8月以降は8試合で同3・49。打線に左右される勝利数よりも防御率を重視する右腕にとっては反省の数字だろう。夏場対策に加え、「今年ずっとイマイチだった」と語る直球とフォークの精度アップも見据え、オフの鍛錬に励んでいく。

 「監督が代わって毎回何か変えてたら、上達はしない。自分のやることをやるだけ」

 不動心で挑む25年へ向け、一日も早い恩返しの胴上げを思い描いた。(八木 勇磨)

 ○…才木は今月29日から「プレミア12」へ向けた侍ジャパンの宮崎合宿に参加する。残る調整期間は約10日。「うまく疲労を抜きながら、細かい体の機能的なところの修正、フォームの微調整をやりながら、という感じ」と展望を語った。この日も大会公式球を使ってキャッチボール。26年の第6回WBCにつながる重要な舞台へ向け、再び状態を上げていく。

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