ダウン寸前…減量苦の大毅、勝っても王座返上
2010年12月18日 06:00
格闘技
普段の体重は60キロを超えており、フライ級のリミットの50・8キロまでは約12キロの減量を強いられる。さらに冬で汗が出にくいため、通常の2倍の期間にあたる試合2週間前の12日から減量を開始した。食事は1日1食で絶食の日もある。水分も十分ではなく寝床から体を起こしただけでめまいがすることもあるという。「いつもは試合1週間前で58キロが目安やけど、なかなか落ちんから55キロぐらいまで持っていきたい」とけなげに19日の時点の目標体重を掲げてみせたが、過酷な日々が待ち受ける。
やる気に追いつかない肉体。「これが(フライ級は)最後やから。やってられへん」とオルティーヌ戦後の王座返上を明言したが、王者の誇りは消えていないようで「最後はKOしたいな」とつぶやいた。フライ級での世界戦は過去4戦すべてが判定決着。これまでも減量苦を抱えながら「王者である以上。防衛はしたい」と自ら望んだ防衛ロードでもある。いばらの道に迷い込んだ王者が正念場を迎えた。