田口ドローでV5「やりづらかった。試合巧者でした」
2017年01月01日 05:30
格闘技
接近戦を想定した相撲トレーニングなどファイター対策に力を注ぎすぎたあまりに、想定外の攻撃に対応しきれなかった。それでも何とか王座は守り「ベルトが手元にあるのは大きい」としみじみと語った。IBF王者の八重樫東やWBO新王者の田中恒成との統一戦を期待する声もあるが、田口は「今年は何も言えない」と言葉を濁した。「地道に練習して鍛えるしかない」と出直しを誓った。
▼浜田剛史氏 田口の4回以降から見せた、プレッシャーをかけて追い込む戦法はよかったが、肝心の手が出なかった。カニサレスは逃げているように見えて動きはリズムに乗っており採点が三者三様となったのは、その受け止め方の差が出たのだろう。
◆田口 良一(たぐち・りょういち)1986年(昭61)12月1日、東京都大田区生まれの30歳。芝商卒。06年7月プロデビュー。07年に全日本ライトフライ級新人王。13年4月、日本同級王者。同年8月、初防衛戦で井上尚弥に判定負け。14年12月、WBA世界ライトフライ級王座を獲得した。身長1メートル67.5の右ボクサーファイター。