村田 “難関”突破の王座返り咲き 愛息へ「明日らからパパ」
2019年07月12日 21:50
格闘技
リング上でのインタビューの最後に、長男へ向かって「これからは野球でも水泳でも、いくらでもいいからな。明日からパパです」。大好きなお父さんとの時間を我慢してきた愛息と思う存分楽しい時間を過ごせることに、心底うれしそうな笑顔を見せた。
昨年10月、米ラスベガスでの初戦は8~10点差をつけられて0―3の完敗。気持ちは「98%ぐらい」引退に傾いた。だが、「あのボクシングが集大成でいいのか?」と自分に問い掛けた時、答えはNOだった。
米ラスベガスから故郷・奈良に近い大阪に舞台を移しての再戦。「これが最後の試合になるのか、村田をもっと見たいと言われるのかジャッジされる試合」と覚悟を持って臨んだ大一番。世界王座から陥落した日本人の再戦での王座返り咲きは過去に14回トライして4回しか成功していない“難関”だったが、見事に突破してみせた。