【スポニチ後援 K―1 WORLD GP ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~ ( 2019年12月28日 ドルフィンズアリーナ )】
「初代女子フライ級王座決定トーナメント」が行われ、KANA(27=三軒茶屋シルバーウルフ)がK―1史上初となる女子王座に輝いた。延長ラウンドにもつれ込んだ決勝で、ヨセフィン・ノットソン(23=スウェーデン)に2―1の判定勝利。スーパー・ライト級王者の安保瑠輝也(24=ALL―WIN)は初防衛に成功した。
テクニックなど必要ない。ベルトへの執念だけでKANAが左右のパンチを振り回した。延長にもつれ込んだ決勝戦。残り20秒になって、KANAがノットソンに突進した。局面を変えるラッシュ。判定に持ち込まれた戦いを紙一重で制した。
「約束していた通り、このベルトを巻いてリングを降りることができます。K―1、サイコー!」
判定直後の涙は、もう乾いていた。モラレスとの1回戦では、最終ラウンドに右フックでダウンを奪い逆転の判定勝ち。2人の強豪を撃破できたのは、K―1女子のエースとして、初のタイトルを奪う使命感があったからだ。腰に輝く黄金のベルト。KANAの時代が始まる。