恒成、油断禁物 対戦者トロハツが公開練習 名伯楽ディアス氏不気味「穴ある」
2019年12月29日 05:30
格闘技
ディアス氏は五輪金メダリスト20人以上を育て、プロでもリゴンドー(キューバ)やコット(プエルトリコ)ら世界王者を指導した名トレーナー。WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)と2度対戦したエンダム(フランス)を率いたほか、今年1月には徐燦(中国)をWBA世界フェザー級王者に導いた。トロハツの劉剛マネジャーを92年バルセロナ五輪時に指導した縁もあり、3階級制覇王者に挑む世界戦のトレーナーを快諾。トロハツを「凄くクレバーな選手」と評し、「田中はとても優れた選手だが穴はあると思う」と不気味に指摘した。
トロハツは新疆ウイグル自治区の人口約2500万人のうち、約6・5%にすぎないカザフ族。幼少時はとても貧しく「生活を変えるために」ボクシングを始め、プロになって家族のために家を建てたという。デビューから5戦目までに3敗したが17年以降は無敗。日本人には3勝1分けだ。「人生の中でも重要な試合。田中は偉大な王者だが最高のチャンスと思っている」。少数民族の星が、名伯楽を従えて番狂わせを狙う。