“戦う管理栄養士”岸百合恵 1回TKOでプロ初勝利「将来は世界王者に」
2020年12月04日 21:00
格闘技
高校までは陸上短距離の選手。現在は管理栄養士、日本糖尿病療養指導士、健康運動指導士として都内2カ所の医療機関で患者らに食事指導などを行っている。ボクシングはダイエット目的で始めたが、勤務先の一つである歯科医院に患者として訪れた世界5階級制覇王者・藤岡奈穂子(45=竹原慎二&畑山隆則)と出会い、プロを志した。
プロテストには別のジムで合格したが、昨秋、藤岡の所属するから別の竹原慎二&畑山隆則ジムに移籍し、11月にプロデビューした。今回の試合は当初は3月に予定されていたが、コロナ禍の影響で5、7、10月と4度も延期されていた。「モチベーションの維持が大変だった」振り返ったが、その期間で十分な対策ができた。また、プロデビュー戦よりも階級を下げ、適正階級で戦えたことも大きい。自らの知識も駆使して減量も含めた調整を進め、「いいもコンディションで臨めたし、自信はありました」と胸を張った。
憧れの存在で練習相手も務めてくれた藤岡が会場で見守る中でプロ初勝利。岸は「ボクサーとしても人間としても素晴らしい方。尊敬しています。将来は藤岡さんのような世界チャンピオンになりたい」と夢を語った。