王者の林健太は判定で敗れ、初防衛に失敗 ゴンナパーが第4代王者に ライト級タイトルマッチ

2020年12月13日 21:59

格闘技

王者の林健太は判定で敗れ、初防衛に失敗 ゴンナパーが第4代王者に ライト級タイトルマッチ
<K-1GP>林(右)にミドルキックを放つゴンナパー(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【K―1 WORLD GP 2020 JAPAN~K―1冬の大一番~   ○ゴンナパー(判定)林● ( 2020年12月13日    東京・両国国技館 )】 メーンのライト級タイトルマッチは、挑戦者のゴンナパー・ウィラサクレック(28=タイ)が2―0の判定で王者・林健太(26=FLYSKY GYM)を破り、第4代王者となった。判定で自分の勝利が決まると、跳び上がって喜びを表現。「やっとチャンピオンになれました。タイにベルトを持って帰ることができた」。目元が赤くなっていたのは、パンチのダメージではなく涙のせいだった。
 17年11月の対戦で右フックで仕留めていた林との2度目の対戦。1Rは重量感のある左ローキックで王者の左太腿を真っ赤にした。手数を出して反撃する王者のパンチに下がる場面もあったが、パンチで応戦して決定打はもらわなかった。12日に28歳になったばかり。「自分へのプレゼントで絶対に勝ちたい」という言葉を実現させた。

 2010年から日本を主戦場にし、Krushでタイトルを獲得するなど、実力は高く評価されていた。だが、優勝候補の筆頭と目された18年のライト級世界最強決定トーナメントはまさかの初戦敗退。そのトーナメントを制したのは林だった。因縁の相手を仕留め、ついにK―1のベルトを腰に巻いた。昨年4月には父ブンシーさんが61歳で亡くなり、しばらくタイに帰国していた。無冠の帝王の称号を返上したことで「天国の父の供養にもなった」と感慨に浸った。

 林はリベンジを果たせず、初防衛に失敗した。「申し訳なさしかない。パンチも蹴りも強かった」と新王者の実力に脱帽した。

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