中谷潤人 変幻自在のラッシュで圧倒V2 山内涼太との日本人対決8回TKO デビューから23連勝

2022年04月09日 20:15

格闘技

中谷潤人 変幻自在のラッシュで圧倒V2 山内涼太との日本人対決8回TKO デビューから23連勝
1R、山内(左)に右アッパーを見舞う中谷(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 プロボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチ12回戦は9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、王者・中谷潤人(24=M.T)が同級2位・山内涼太(27=角海老宝石)に8ラウンド2分20秒TKO勝ち。デビューから23連勝で2度目の防衛に成功した。
 序盤から自分の距離を保ち、長いリーチを生かした右アッパーからの打ち下ろし気味の左ストレートを繰り出しペースを握った中谷。変幻自在のパンチで山内にプレッシャーをかけ続けた。一方の山内は被弾覚悟で距離を詰めていく。バッティングで左目横を早々にカットしても闘志は衰えず。気持ちで前に出続け、第5ラウンドでは中谷を下がらせる気迫の手数で応戦した。

 第7ラウンドになると中谷の連打の回転数が上がる。的確に顔面にパンチを当て、目の腫れた山内がグラつく場面もあった。結局、第8ラウンドに中谷のラッシュで山内がグラつくとレフェリーストップ。中谷が23連勝で2度目の防衛を決めた。

 WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦という“歴史的一戦”と同時開催。コロナ禍で延期され、相手もクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)から山内に変更となったが、中谷はこの期間に元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)らと実に177ラウンドものスパーリングを消化。自分を磨き、高めてきた。さいたまスーパーアリーナという大きな会場、そして世界に配信された試合で存在感をアピール。身長1メートル71と、フライ級では長身のサウスポーは、減量が厳しくなってきていることもあり、スーパーフライ級への転級を希望している。

 フアンフランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)ら強豪がそろい、WBO王者・井岡一翔(志成)も統一戦を目指す大混戦の階級に24歳の若武者が殴り込みをかける。

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