吉野修一郎が壮絶撃ち合い制しV2!第11Rドクターストップで判定3―0 伊藤雅雪下しデビュー15連勝
2022年04月09日 19:12
格闘技
第5ラウンドからは密着戦でショートのアッパーやフック、ボディーの応酬。両者一歩も譲らない気持ちのこもった100%の打ち合いで消耗戦が続いた。序盤のポイントで負けている伊藤は第8ラウンドのゴングと同時にプレッシャーを強めた。第8ラウンド終了時の公開採点は1人が76―76、2人が77―75で吉野リードと発表された。
第9ラウンドになるとリードしている吉野の手数、プレッシャーが増し、ラウンド終了間際にはラッシュで伊藤を下がらせた。第10ラウンドには吉野がさらにプレッシャーを強めペースを握る。途中、偶然のバッティングで切った伊藤の左目横の傷をドクターがチェックする場面もあった。そして第11ラウンド途中、ドクターストップとなった。偶然のバッティングによる第11ラウンドまでの負傷判定となり吉野が3―0で防衛を決めた。
試合後、魂をぶつけ合った伊藤に「バッティング申し訳なかったです。僕の課題です」と気遣いのコメント。そして負傷判定での勝利には「それでもうれしいです。これから世界を目指して頑張ります!」と高らかに宣言した。
どちらが次に世界へ行けるか、生き残りをかけた一戦。栃木・作新学院高で高校4冠、東農大で活躍した吉野は17年10月に日本王座を獲得、19年10月には東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック王座を加え、アジア3冠王者となった。
選手層が厚く、人気のある階級ゆえに世界挑戦は簡単ではないが、WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)とIBF王者ゲンナジー・ゴロフキンの王座統一戦のアンダーカードで、元世界王者を撃破。吉野が強烈な存在感を示した。
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