浜田剛史氏 尾川よ、ダウンを狙い続けろ 完全アウェーでジャッジに“明確な”印象を
2022年06月04日 05:30
格闘技
相手の地元だけに、尾川はダウンなど明確に試合を支配したい。コーディナはブロックよりもウイービングなどでよけるディフェンスで、尾川が空振りするだけで挑戦者優位と反応され、その場内の雰囲気がジャッジに影響を与える可能性もある。一度流れを渡すと五分の打ち合いでも相手の10―9という採点が続きかねないので、前半から攻め、クリーンヒットでなくても当てていってコーディナが苦しんでいるという印象を与えたい。
コーディナはオーソドックスでもあり、尾川はより左のリードブローが大事になる。強いパンチへつなげるためだが、相手の出足を止める守りの左でもある。速い左を当てていけば右のストレート、左ボディーアッパーのタイミングも徐々につかめる。後半にかけて相手のスピードを鈍らせ、最後までダウンを狙い続けたい。(元WBC世界スーパーライト級王者、帝拳代表)